コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

企業買収防衛

西松建設の幻の6号議案 ー 特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件

本日は5,000株ほど保有しているある小型銘柄の企業の中期経営計画の機関投資家向けの説明会動画を見て、不明な点があったので、その企業のホームページにあるIR質問の箇所からメールでIR部に何点か質問をしました。過去にもこの会社には複数回、決算…

フリージア・マクロスの出資する東京ソワールが買収防衛策を導入 ー 買収防衛策は株主総会では多分可決されるでしょう。しかし、フリージアは徹底して攻めるでしょう

マールオンラインでニュース配信がされてきましたが、東京ソワールが取締役会決議で買収防衛策を導入しました。東京ソワールは、婦人フォーマルウェア専業トップで、東証2部で株式時価総額60億円程度の小型銘柄です。 https://www.soir.co.jp/wp-content/…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第13回) ー TOBの買付条件等を変更

最近、株式投資ネタから少し遠ざかっていますが、本日はある投資銘柄(小型株)の2020年度の通期決算の決算説明会の動画がアップされたので、これからその動画を見る予定です。株主総会にも参加して、中長期投資の観点から社長に色々と突っ込んで質問を…

乾汽船の買収防衛策の株主総会議案にISSが反対推奨

6月5日号の旬刊商事法務に日邦産業事件(買収防衛策を発動したケース)について、ある弁護士が記事を書いています。ざっと読んだところ、この方の意見としては、事前警告型の買収防衛策に基づき、情報提供等のルールに違反した大量買付行為者に対して、独…

西松建設が「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」の議案を取り下げ ー この議案は何?

本日の日経新聞に西松建設が「買増し巡る議案撤回」という記事がありました。村上世彰氏の関わる投資会社であるシティインデックスイレブンスから西松建設株の買い増し中止の同意が得られたので、本年の株主総会で上程予定であった「特定株主グループによる…

乾汽船は買収防衛策導入について定款でしっかり規定しています ー 日邦産業とは違いますね

日経新聞に「攻防 企業統治」のタイトルで記事が連載されており、本日は3回目で「種類株、議決権に「不平等」」という内容でした。第1回から第3回までなかなか面白い内容ですので、まだ読まれていない方は読まれることをお薦めします。 10日ほど前に乾…

乾汽船(9308)が特定株主に限定した買収防衛策を導入予定

乾汽船がアルファレオホールディング(アルファ社)という投資ファンドから執拗に攻撃を受けていることは報道で以前から耳にしていました。先日、仕事上の必要性から、今年の定時株主総会で更新期限を迎える買収防衛策導入企業の更新の有無状況などを調べて…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第11回) ー  日本アジアがTOBに対する意見表明を留保

シティインデックスイレブンスと日本アジアの攻防については、日本アジアの買収防衛策に基づく対抗措置の発動について東京高裁が差し止めの判断をして、確定しています。前回の記事は次のとおりです。その後、TOB手続きは淡々と進んでいるのですが、昨日…

買収防衛策の有効期間満了前の廃止 ー 稲畑産業が22年6月の前に廃止決定

本日の日経平均株価の終値は前日比909円安の28,608円と結構大きく下げ、私の保有銘柄も軒並み大きく下げました。本来であれば、この下げ局面で買い増しをすべきですが、本日は仕事が忙しく、昼休みに買い注文を出す余裕が全くありませんでした。先日…

京阪ホールディングス(9045)が買収防衛策を非継続 ー 独立社外取締役が過半数いない企業は継続は厳しいのが現状

京阪ホールディング(株式時価総額約4,000億円)の買収防衛策が本年の定時株主総会の終結の時をもって更新期限を迎えますが、京阪ホールディングは5月7日に廃止することを公表しました。 https://www.keihan-holdings.co.jp/ir/upload/2021-05-07_boue…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第10回) ー 日本アジアが対抗措置の発動を中止

東京高裁が日本アジアの対抗措置発動を差し止めたことを受け、日本アジアは最高裁判所にもっていくかどうか検討する旨を公表していましたが、本日、日本アジアは対抗措置である新株予約権の無償割当を中止することを公表しました。 https://www.japanasiagro…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第9回) ー 東京高裁が日本アジアの申立てを棄却しました

日本アジアが東京高裁に対して、保全抗告を申し立てていましたが、昨日、東京高裁の判断が出たようです。昨日の19時に適時開示をしていますが、日本アジアの申立ては棄却されたようです。 2021-4-23.pdf (japanasiagroup.jp) 東京高裁の決定を受けて、「今…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第8回) ー これまでの経緯の簡単な整理

本日の日経平均株価の終値は29,642円で前日比+21円でした。ヤフーニュースなどを見ると東京五輪の開催が微妙な状況のようですね。知事は、「可能な限り東京に来るな」と言っているようで、東京五輪は中止又は無観客と考えた方がよいのでしょうか。五…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第7回) ー 日本アジアが東京高裁に保全抗告の申立て

本日の日経新聞の1面は予想どおり東芝の買収の件の記事が大きく出ていましたが、それとともに日立金属の売却交渉の話も出ていました。 日立金属は日立製作所の上場子会社です。日立化成という上場子会社も以前に日立製作所は持っていましたが、こちらは昭和…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第6回) ー 日本アジアの保全異議は認められず

東京地裁に対して、日本アジアグループは保全異議の申立てをしていましたが、本日、日本アジアは保全異議が認められなかったことを公表しました。 https://www.japanasiagroup.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021-4-7.pdf 予想どおりでしたね。日本アジア…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第5回) ー 日本アジアが保全異議を申し立て

先日、アマゾンで「アクティビスト 取締役会の野蛮な侵入者」(日本経済新聞出版)という書籍を購入しました。マイクロソフト、ヤフー等の世界の大企業と物言う投資家との闘いにおいて、取締役会で一体何が起こっていたかを描いたもので、後日、ブログでも記…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第4回) ー 東京地裁が日本アジアの対抗措置発動の仮差止めを決定

前回、次のとおり日本アジアの対抗措置の課題について説明をしました。 日本アジアの買収防衛策には色々と課題・問題があるので、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンズ(シティ社)の方が優勢と考えると私は記事で書きましたが、4月2日に東京地…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防③ ー 日本アジアの対抗措置発動の課題(論点)を解説します

旧村上ファンド系であるシティインデックスイレブンスと日本アジアグループの攻防ですが、3月24日に予定どおりシティ社は東京地裁に対して、日本アジアの対抗措置発動について差止めの仮処分を申立てたことを公表しました。結果が出るまでに2週間程度は…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防② ー シティインデックスは差止めの仮処分を裁判所に求める考えのようです

昨日、日本アジアが買収防衛策に基づく対抗措置を発動したことを書きましたが、対抗措置の発動を受けて、早速、シティインデックスは昨日プレスリリースを公表していたようです。見落としていました。「日本アジアグループ株式会社(証券コード:3751)によ…

旧村上ファンド系と日本アジアグループ(3751)との攻防① ー 日本アジアが買収防衛策を発動

本日の日経新聞にも記載されていましたが、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンズ(シティ社)による日本アジアグループ(昨日の株価ベースで時価総額約260億円)の株式買占めに対抗するため、日本アジアは昨日、買収防衛策の発動を公…

買収防衛策の非継続の早期公表という手段もあります ー 資本市場へのアピールのため

本日の日経平均株価の終値は前週末比+697円の2万9663円でした。日経平均株価が3万円を超えた頃から「現在の株価はバブルではないのか?」という意見が聞こえてきますが、全くバブルではないと思います。日経平均もまだまだ大きく上昇が続くように…

買収防衛策導入企業数がピークから半減 ー 「投資家との対話重視=買収防衛策は不要」というのは間違っています

本日からは本年の定時株主総会に関連した記事を少しずつ書いていきます。2月22日の日経新聞の夕刊に「買収防衛策導入 ピークから半減」というタイトルの記事がありました。 買収防衛策は、ブログでも何度も記事にしていますが、日経新聞の記事によれば、…

東京応化工業(4186)が買収防衛策の非継続を公表

事前警告型の買収防衛策の導入企業数が減る中にあって、株式時価総額の比較的大きい企業の廃止動向をウォッチしているのですが、本日、半導体製造工程で使用されるフォトレジストで世界首位級の東京応化工業(4186)が買収防衛策の非継続を公表しました…

脱株主第一主義と買収防衛策 - 「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」は見直しすべき時期では?

昨日、フリージアマクロスによる日邦産業に対するTOBについて記事を書いている時にふと気になりましたので、本日はこのタイトルで記事を書きます。ブログの記事を書いている時にそもそもの買収防衛策の導入の意義についてあらためて考えてみました。買収…

買収防衛策の必要性が端的に書かれています - 日住サービス(8854)が買収防衛策を再導入

本日の日経平均株価の終値は前日比+117円の29,506円でした。上場企業各社のQ3の決算発表が相次いでおり、通期業績予想の上方修正をする企業も多いところかと思います。 私は株式投資のため、多くの銘柄の決算短信を見て四半期(10-12月)の…

カゴメが買収防衛策の廃止を公表 - 有事導入型の買収防衛策の法的有効性は?

先日、ライオンが本年更新期限を迎える事前警告型の買収防衛策を廃止することを公表しましたが、今度は、2月3日にカゴメが事前警告型の買収防衛策を廃止することを公表しました(私の場合、M&Aニュースでプレスが自動配信されてきます)。カゴメの2月3日…

ライオンが買収防衛策を廃止

昨日、業務上の必要があり、有価証券報告書での各社の買収防衛策の開示内容を確認しており、その際にライオンの開示もチェックしていたのですが、その後、夕方にライオンが買収防衛策の廃止を公表しました。本年3月30日開催予定の 定時株主総会の終結の時…

ヨロズ(7294)の臨時株主総会の株主提案が否決 - しかし、株主提案の賛成率はなんと48%でした!

旧村上ファンド系のアクティビストのレノが自動車部品メーカーのヨロズ(7294)に対して、買収防衛策の廃止にかかる定款規定の新設を求め臨時株主総会の招集を請求したことは以前に次のとおりブログで紹介させていただきました。 その後、1月22日にヨ…

事前警告型の買収防衛策に影響を及ぼすケースとなるか - ツカモトコーポ(8025)は取締役会決議で買収防衛策を導入し、後日、定時株主総会で議案上程予定

先日、新潮新書出版の「兜町の風雲児 - 中江滋樹 最後の告白」という書籍を買いました。稀代の相場師でしたが、投資ジャーナル事件で暗転した中江滋樹について書かれた本です。 少し余談も入りますが、私の母は高校生の時からずっと株式投資をやっており(か…

サンセイ(6307)と光通信の攻防(5) - 今後は光通信は遠慮なくサンセイ株を最大500,000株まで取得可能

サンセイと光通信の件でブログで掲載し、前回は次のとおりサンセイが買収防衛策のルールに基づき取締役会評価期間に入ったことを紹介しました。 今回、12月18日にサンセイは同社の独立委員会から、大規模買付行為に関する勧告書を受領し、取締役会の評価…