コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

企業買収防衛

象印マホービンが取締役会決議で買収防衛策を導入 ー 株主提案には反対

象印マホービン(7965)の定時株主総会が2月に開催される予定ですが、象印マホービンは1月11日に取締役会決議で買収防衛策を導入しました。次のプレスリリースのとおりです。 https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_2.…

クックパッド(2193)が買収防衛策を導入 ー 事前警告型ですが通常の事前警告型とは導入プロセスが異なります。今後はこれが主流になる気がします

今日は一日休みをとり、明日は年内の仕事最終日です。コロナでテレワークが続いている会社も多いと思いますので、本日から既に正月休みに入っている方も世の中多いようです。さて、料理レシピサイト最大手のクックパッドですが、12月24日に買収防衛策導…

ニッチツ(7021)が臨時株主総会の開催を公表 ー 買収防衛策の導入。有事導入型?

本日は久しぶりに丸一日、テレワークとなります。オフィスでは変わらず、1年以上にわたり在宅率がかなり高いのですが、私の場合は、1週間に1回半日だけはテレワークという方針にしていますが、本日は1日、在宅での業務です。マクロ経済指標の整理、最近…

ニッチツ(7021)が買収防衛策の導入を公表 ー 個人株主が16%保有

本日は仕事が休みのため株式ニュース、新聞、株価ウォッチをしています。以前に購入した書籍「千年投資の公理」もまだ読めていないので、本日はさっと読む予定です。 さて、舶用ハッチカバーで高シェアのニッチツ(7021)ですが、植島幹九郎氏という個人…

機関投資家協働対話フォーラム ー 「資本市場の評価を下げるリスクを踏まえた買収防衛策の必要性の開示」

機関投資家協働対話フォーラムをご存じでしょうか? 機関投資家の適切なスチュワードシップ活動に資するよう、機関投資家が協働で行う企業との建設的な「目的を持った対話」を支援する目的で2017年10月に設立された一般社団法人です。 参加している機…

特定標的型・有事導入型の買収防衛策のすすめ ー 事前警告型買収防衛策の代替スキーム

昨日は連休初日でしたが、家族4人で神奈川県にある大きなプール施設に行きました。朝に車で家を出て帰宅が20時と丸1日かかりましたが、屋外で1日過ごすと気分爽快ですね。本日は、メインイベントである家の掃除のほかに、新聞情報整理、ツイッターチェ…

東京ソワールが臨時株主総会の議案補足資料を公表 ー 買収防衛策のスキームが分かりやすく書いてあります

東京ソワールですが、7月30日に臨時株主総会を開催して買収防衛策の導入について株主の承認を求める予定ですが、7月15日に議案の補足説明資料を公表しました。https://www.soir.co.jp/wp-content/themes/tokyo_soir/pdf.php?postid=22605 今回の買収防…

東京ソワールが臨時株主総会の議案を決定

フリージアマクロスに13%程度の株式を保有されている東京ソワールですが、7月9日に臨時株主総会の議案を公表しました。 https://www.soir.co.jp/wp-content/themes/tokyo_soir/pdf.php?postid=22594 議案は次の4つですね。 第1号議案 フリージア・マ…

エーザイは今年も買収防衛策を取締役会決議で継続更新 ー 「患者と生活者を含む主要なステークホルダーズの安心と安全を守るため」

先日、エーザイはアルツハイマー新薬の承認で大きく話題になりましたが、そのエーザイは本年も買収防衛策を継続更新したようです。 https://www.eisai.co.jp/news/2021/pdf/news202147pdf.pdf エーザイの買収防衛策は、他社の買収防衛策と承認プロセスが大き…

西松建設の幻の6号議案 ー 特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件

本日は5,000株ほど保有しているある小型銘柄の企業の中期経営計画の機関投資家向けの説明会動画を見て、不明な点があったので、その企業のホームページにあるIR質問の箇所からメールでIR部に何点か質問をしました。過去にもこの会社には複数回、決算…

西松建設が「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」の議案を取り下げ ー この議案は何?

本日の日経新聞に西松建設が「買増し巡る議案撤回」という記事がありました。村上世彰氏の関わる投資会社であるシティインデックスイレブンスから西松建設株の買い増し中止の同意が得られたので、本年の株主総会で上程予定であった「特定株主グループによる…

買収防衛策の有効期間満了前の廃止 ー 稲畑産業が22年6月の前に廃止決定

本日の日経平均株価の終値は前日比909円安の28,608円と結構大きく下げ、私の保有銘柄も軒並み大きく下げました。本来であれば、この下げ局面で買い増しをすべきですが、本日は仕事が忙しく、昼休みに買い注文を出す余裕が全くありませんでした。先日…

京阪ホールディングス(9045)が買収防衛策を非継続 ー 独立社外取締役が過半数いない企業は継続は厳しいのが現状

京阪ホールディング(株式時価総額約4,000億円)の買収防衛策が本年の定時株主総会の終結の時をもって更新期限を迎えますが、京阪ホールディングは5月7日に廃止することを公表しました。 https://www.keihan-holdings.co.jp/ir/upload/2021-05-07_boue…

買収防衛策の非継続の早期公表という手段もあります ー 資本市場へのアピールのため

本日の日経平均株価の終値は前週末比+697円の2万9663円でした。日経平均株価が3万円を超えた頃から「現在の株価はバブルではないのか?」という意見が聞こえてきますが、全くバブルではないと思います。日経平均もまだまだ大きく上昇が続くように…

買収防衛策導入企業数がピークから半減 ー 「投資家との対話重視=買収防衛策は不要」というのは間違っています

本日からは本年の定時株主総会に関連した記事を少しずつ書いていきます。2月22日の日経新聞の夕刊に「買収防衛策導入 ピークから半減」というタイトルの記事がありました。 買収防衛策は、ブログでも何度も記事にしていますが、日経新聞の記事によれば、…

東京応化工業(4186)が買収防衛策の非継続を公表

事前警告型の買収防衛策の導入企業数が減る中にあって、株式時価総額の比較的大きい企業の廃止動向をウォッチしているのですが、本日、半導体製造工程で使用されるフォトレジストで世界首位級の東京応化工業(4186)が買収防衛策の非継続を公表しました…

脱株主第一主義と買収防衛策 - 「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」は見直しすべき時期では?

昨日、フリージアマクロスによる日邦産業に対するTOBについて記事を書いている時にふと気になりましたので、本日はこのタイトルで記事を書きます。ブログの記事を書いている時にそもそもの買収防衛策の導入の意義についてあらためて考えてみました。買収…

カゴメが買収防衛策の廃止を公表 - 有事導入型の買収防衛策の法的有効性は?

先日、ライオンが本年更新期限を迎える事前警告型の買収防衛策を廃止することを公表しましたが、今度は、2月3日にカゴメが事前警告型の買収防衛策を廃止することを公表しました(私の場合、M&Aニュースでプレスが自動配信されてきます)。カゴメの2月3日…

ライオンが買収防衛策を廃止

昨日、業務上の必要があり、有価証券報告書での各社の買収防衛策の開示内容を確認しており、その際にライオンの開示もチェックしていたのですが、その後、夕方にライオンが買収防衛策の廃止を公表しました。本年3月30日開催予定の 定時株主総会の終結の時…

ヨロズ(7294)の臨時株主総会の株主提案が否決 - しかし、株主提案の賛成率はなんと48%でした!

旧村上ファンド系のアクティビストのレノが自動車部品メーカーのヨロズ(7294)に対して、買収防衛策の廃止にかかる定款規定の新設を求め臨時株主総会の招集を請求したことは以前に次のとおりブログで紹介させていただきました。 その後、1月22日にヨ…

事前警告型の買収防衛策に影響を及ぼすケースとなるか - ツカモトコーポ(8025)は取締役会決議で買収防衛策を導入し、後日、定時株主総会で議案上程予定

先日、新潮新書出版の「兜町の風雲児 - 中江滋樹 最後の告白」という書籍を買いました。稀代の相場師でしたが、投資ジャーナル事件で暗転した中江滋樹について書かれた本です。 少し余談も入りますが、私の母は高校生の時からずっと株式投資をやっており(か…

サンセイ(6307)と光通信の攻防(5) - 今後は光通信は遠慮なくサンセイ株を最大500,000株まで取得可能

サンセイと光通信の件でブログで掲載し、前回は次のとおりサンセイが買収防衛策のルールに基づき取締役会評価期間に入ったことを紹介しました。 今回、12月18日にサンセイは同社の独立委員会から、大規模買付行為に関する勧告書を受領し、取締役会の評価…

買収防衛策の導入・継続に向けて⑥ - 非継続とする場合の重要なポイント

本日は約20日ぶりにテレワークでしたので、定時で仕事を切り上げました。コロナワクチンの海外での承認を背景に日経平均株価が上昇し、本日の終値は26,809円で、来年半ばにかけ30,000円台に向かうという声も聞こえています。 過熱感もあるので、…

買収防衛策の導入・継続に向けて ⑤ - 国内機関投資家が賛成するためのポイント(続き)

前回は第4回目ということで国内機関投資家が総会の買収防衛策議案に賛成するための形式的要件について紹介するとともに、形式的要件以外に注意すべき事項があることを紹介しましたが、本日はこの注意すべき事項について説明したいと思います。 買収防衛策を…

買収防衛策の導入・継続に向けて④ - 国内機関投資家が賛成するためのポイント

前回は第3回目として買収防衛策について株主総会で国内機関投資家の賛成を得るための手続について、次のとおり紹介いたしました。 本日は第4回目として、買収防衛策議案が機関投資家の賛成を得るための買収防衛策スキームの留意点について大きな観点から説…

サンセイ(6307)と光通信の攻防(4)ーサンセイが取締役会評価期間一部訂正

サンセイが取締役会評価期間の開始をすることを公表していましたが、11月26日に評価期間の一部訂正を公表しました。評価期間60日としていたところを誤りがあり、90日に訂正したということで、プレスリリースからの該当箇所を一部抜粋すると次のとお…

サンセイ(6307)と光通信の攻防(3) - サンセイの取締役会評価期間の開始

サンセイと光通信の攻防について、次の記事のとおり光通信がサンセイより追加情報を受領したことを書きました。 本日11月26日にサンセイは取締役会評価期間の検討を開始したことを公表しました。前回のブログでも書いたように、取締役役会で対抗措置の発…

買収防衛策の導入・継続に向けて③ - 国内機関投資家の賛成確保に向けての進め方

本日は買収防衛策の導入・継続に向けての第3回目になります。前回は、買収防衛策の導入には株主総会の承認(普通決議)が必要になるところ、外国人株主の賛成は期待できないため、「国内機関投資家の賛成を得ることが肝」ということを書きました。前回の内…

サンセイ(5307)と光通信の攻防(2)- 光通信が追加情報をサンセイに提供

サンセイと光通信の攻防について、先日次のとおりブログに掲載したように11月10日にサンセイは光通信に必要情報の追加提供を要請しています。 これに対して、11月17日にサンセイは光通信から追加情報リストに対する回答書を受け取ったことを公表しま…

買収防衛策の導入・継続に向けて②- まずは自社の株主構成を見る

前回、買収防衛策の導入・継続に向けての第1回ということで、議決権行使助言会社であるISSの買収防衛策の議決権行使基準について、次のとおり紹介しました。 来年の定時株主総会の時期も近づいてきましたので、来年に買収防衛策の更新期限を迎える企業、…