コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

日邦産業に対するフリージア・マクロスによるTOB(第22回) ー TOB期間の延長ほか

本日の日経新聞に東芝の外資規制対応を巡って経済産業省のコメントが掲載されており、基本的に対応に問題ないということです。記者が無知なのかも知れませんが、基本的に外資規制は国益に重大な影響を及ぼす産業を外資から守るのが趣旨ですので、東芝の扱う…

東芝の取締役会議長から株主へのオープンレターが公表

本日、四季報の夏号が販売され、四季報オンラインの銘柄データが更新されました。明日からは各銘柄の四季報データをチェックする予定です。 本日の日経新聞によれば、東芝の筆頭株主であるエフィシモ・キャピタルが東芝の企業統治の抜本改善を求める声明を出…

西松建設の幻の6号議案 ー 特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件

本日は5,000株ほど保有しているある小型銘柄の企業の中期経営計画の機関投資家向けの説明会動画を見て、不明な点があったので、その企業のホームページにあるIR質問の箇所からメールでIR部に何点か質問をしました。過去にもこの会社には複数回、決算…

フリージア・マクロスの出資する東京ソワールが買収防衛策を導入 ー 買収防衛策は株主総会では多分可決されるでしょう。しかし、フリージアは徹底して攻めるでしょう

マールオンラインでニュース配信がされてきましたが、東京ソワールが取締役会決議で買収防衛策を導入しました。東京ソワールは、婦人フォーマルウェア専業トップで、東証2部で株式時価総額60億円程度の小型銘柄です。 https://www.soir.co.jp/wp-content/…

日邦産業に対するフリージア・マクロスによるTOB(第21回)ー 日邦産業は臨時株主総会の招集請求を拒絶

6月15日号の旬刊商事法務に西村あさひ法律事務所の太田氏の執筆した日本アジアグループ事件の解説記事が掲載されました。コピーはしましたがまだ読めていないので、本日読みたいと思います。また、週刊エコノミストの6月22日号に「儲かる金属」という…

富士興産と投資ファンドの攻防(第8回) ー 投資ファンドがTOB期間を延長

投資ファンドは富士興産のTOB期間の要請に対して一度拒絶をしていましたが、本日、次のとおりTOB期間を延長することを決めたようです。 https://ssl4.eir-parts.net/doc/5009/tdnet/1989230/00.pdf 6月14日が終了期間であったところ、7月9日まで…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第13回) ー TOBの買付条件等を変更

最近、株式投資ネタから少し遠ざかっていますが、本日はある投資銘柄(小型株)の2020年度の通期決算の決算説明会の動画がアップされたので、これからその動画を見る予定です。株主総会にも参加して、中長期投資の観点から社長に色々と突っ込んで質問を…

富士興産と投資ファンドの攻防(第7回) ー 対抗措置の発動に対して東京地裁に差止め仮処分を申し立て

前回、富士興産が取締役会決議で買収防衛策に基づく対抗措置を発動することを書きましたが、これに対して投資ファンドであるアスリード・ストラテジック・バリュー・ファンド は、6月11日に東京地裁に対して対抗措置の発動の差し止めの仮処分の申し立てを…

東芝が取締役の人事変更を公表 ー 東芝は物言う株主の思うがままです

本日6月13日のブログで議決権行使助言会社が取締役候補者である永井氏、太田氏等に議決権行使の反対推奨をしていることを書きましたが、本日、東芝は次のとおり本年の定時株主総会で取締役人事を変更することを公表しました。 https://www.toshiba.co.jp/…

東芝取締役候補に議決権行使助言会社2社が反対 ー 以前にブログで予想したとおりです

6月13日の日経新聞の電子版の報道によると、東芝の6月25日に開催予定の定時株主総会を巡り、議決権行使助言会社のISSが会社側の提案する取締役候補者のうち5人に反対推奨をしたようです。取締役会議長の永山治氏や、監査委員会委員長の太田順司氏…

東証がコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)を6月11日に公表 ー 上場企業・投資家は東証のパブコメの結果を読みましょう

金融庁のフォローアップ会議でこれまで議論されてきたコーポレートガバナンス・コードの改訂作業ですが、6月11日に東証が改訂コーポレートガバナンス・コード(CGコード)を次のとおり正式に公表しました。 https://www.jpx.co.jp/news/1020/nlsgeu0000…

富士興産と投資ファンドの攻防(第6回) ー 買収防衛策に基づく対抗措置を発動しました

今週は多忙で、予定にしている週1回のテレワークも出来ず、オフィスで慌ただしい1週間を過ごしました。通勤に片道2時間もかかる人の話を聞くと、テレークが1年以上続き、それが普通になった以上、コロナの収束後、毎日通勤することはもはや受け入れられ…

東芝が外部の弁護士の調査報告書を公表

本日の日経新聞にも大きく掲載されていますが、東芝は昨年の株主総会運営について調査した弁護士からの報告書を受領したことを公表しました。報告書の内容は次のとおりで約100ページあります。 https://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20210610_1.pd…

富士興産と投資ファンドの攻防(第5回) ー 投資ファンドはTOB期間延長要請を拒絶

富士興産は6月24日の定時株主総会で買収防衛策議案を次のとおり上程し、導入の是非について株主の意思を問う予定です。 https://ssl4.eir-parts.net/doc/5009/announcement2/69341/00.pdf 投資ファンドのTOB期間は6月14日であるところ、富士興産は…

乾汽船の買収防衛策の株主総会議案にISSが反対推奨

6月5日号の旬刊商事法務に日邦産業事件(買収防衛策を発動したケース)について、ある弁護士が記事を書いています。ざっと読んだところ、この方の意見としては、事前警告型の買収防衛策に基づき、情報提供等のルールに違反した大量買付行為者に対して、独…

元日立化成は予想通りリストラが加速 ー 昭和電工がプリント配線板事業を投資ファンドに売却

昨日の日経新聞の1面に昭和電工がプリント配線板事業を投資ファンドに約400億円で売却する旨の記事が出ていました。売却するのは100%子会社の昭和電工マテリアルズが手掛ける事業です。 昭和電工マテリアルズは、元日立製作所の上場子会社であった日…

富士興産と投資ファンドの攻防(第4回) ー 主要株主の異動を公表

富士興産は6月の定時株主総会で買収防衛策の導入を議案として上程する予定であることを前回の第3回で紹介しました(一番下に前回の記事を再掲しております)。その最中、主要株主の異動があったようです。以下は本日の富士興産のプレスリリースです。 http…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第12回) ー TOB期間を変更

旧村上ファンドによる日本アジアグループのTOBですが、期限が6月11日となっていますが、シティインデックスイレブンスは、TOBの期間を変更したようですね、日本アジアグループのプレスリリースは次のとおりです。 https://www.japanasiagroup.jp/wo…

個人投資家のアクティビズム ー まずは投資先企業の株価が割安かどうかを判断するのが最初のステップ

本日の日経ヴェリタスで「みんなのアクティビズム」というタイトルの記事がありました。上手い表現だなと思います。日経ヴェリタスは勤務先で定期購読しているので、明日、記事をさっと読んで見たいと思います。 さて、前回、個人投資家の武器として次の記事…

エンジン搭載車の今後の割合は? ー 「パワートレイン別長期見通し」より(経産省 自動車新時代戦略会議資料)

自動車部品サプライヤーの自動車のEV化に伴うリスクについて整理をしていますが、昨日までにざっと何社か調べた結果を紹介します。手間をかけずに調べたので、各社の決算説明会資料や昨年度の有価証券報告書からの抜粋です。 リケンの2019年度の有価証…

日邦産業に対するフリージア・マクロスによるTOB(第20回) ー フリージアが日邦産業に臨時株主総会の開催を請求

本日は、昨日ブログに書いた自動車のEV化により不要となる部品を製造・販売する自動車部品サプライヤーの決算分析(決算短信、決算説明会資料)、2019年度の各社の有価証券報告書での事業リスクの整理を進めました。EV化について各社がどう捉えてい…

自動車のEV化で不要になる自動車部品 ー 今後の各社の決算を注視するのが一番大事

投資先に自動車用の鋳物の材料関連銘柄があり、自動車のEV化に伴い鋳物がかなり減少するリスクがあり気になっていたので、昨日、あらためてEV化により不要になる自動車部品の情報収集をしました。 大きく分けるとエンジン部品、駆動部品、電装品があると…

西松建設が「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」の議案を取り下げ ー この議案は何?

本日の日経新聞に西松建設が「買増し巡る議案撤回」という記事がありました。村上世彰氏の関わる投資会社であるシティインデックスイレブンスから西松建設株の買い増し中止の同意が得られたので、本年の株主総会で上程予定であった「特定株主グループによる…

地熱発電施設を2030年に倍増する考えのようです

本日は週1回の在宅で仕事をする日ですので、細かい資料作成作業ではなく、周辺情報の収集・整理に集中する予定です。昨日、アマゾンで「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること」(幻冬舎新書)を中古で購入しました。著者は苦瓜達郎氏(199…

東都水産の株主総会は6月16日 ー マルハニチロの株主提案に反対しています

香港の投資ファンドのオアシスアセットマネジメントが東洋製罐グループホールディングに株主提案をしました。業績連動報酬制度の導入、相談役・顧問等の廃止、環境エンゲージメントの強化等の株主提案ですが、個人投資家にとっても参考になる内容ですので、…

4月の鉱工業生産指数 ー コロナ前の水準を上回る

株式投資をする上でマクロ経済指標は市場全体の傾向を知る上で重要ですが、5月31日に4月の鉱工業生産指数が公表されました。鉱工業生産指数とは、鉱業と工業の2つでどの程度、モノが作られたかを示う指数であり、鉱業と工業でGDPの約4割を占めると…

アイ・アールジャパンの株主総会議案にISSが反対推奨 ー アイ・アールジャパンはびっくり?

株主サービスを提供しているアイ・アールジャパンは今年の定時株主総会で次のとおり定款一部変更議案を上程することを予定しています。内容は、場所の定めのない株主総会の開催を可能とするための定款変更になります。 https://www.irjapan.jp/ir_info/relea…

投資先企業を物言う株主目線から分析する際の着眼点

物言う個人投資家の武器として、本日は投資先企業を分析する際の視点をごく簡単に紹介します。物言う株主であるストラテジックキャピタルが投資先企業の取締役とのエンゲージメンの際の視点を公表しており、これが非常に参考になります。 https://stracap.jp…

ゼネコン各社のFY20業績実績とFY21業績予想 ー FY21は増収予想ではあるも伸び率は低い

本日はゼネコン各社の業績一覧を紹介します。少し前にばらばらと各社のFY21業績予想を紹介しましたが、今回はFY20の実績値と併せて一覧で数値のみを書きます。まずは、対年度比較での売上高、営業利益の伸び率になります。 FY20売上高 / 営業利…

富士興産と投資ファンドの攻防(第3回) ー 富士興産は株主総会で買収防衛策議案を上程することにしたようです

本日は、前にブログで書いたゼネコン各社の通期決算の整理をしています。本日か明日にブログでも書く予定です。 さて、富士興産ですが、前回、次のとおり取締役会決議で買収防衛策を導入すること及びその問題点を次のとおり書きました。 富士興産は、TOB…