コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

プライム市場で社外取締役3分の1以上は本当に必要か? ー GMOインターネットの2018年株主総会での社長意見が参考になります

今回の東証上場区分でスタンダート市場を選択した企業も多いかと思いますが、個人的には、とても賢明な選択をされた会社もその中にはあるのだと思います。プライドのためにプライム市場を選択した企業も多く(プライドとプライムは日本語が似てますね)、そ…

【分かりやすいコーポレートガバナンス】政策保有株式の完全なる縮減は現実的でない。ではどうするか?

最近機関投資家と会話をすると、依然として政策保有株式の縮減の継続を求める声が強いと感じますが、その一方で、なかなか難しいという理解もしてきている印象を一部受けます。 2018年にコーポレートガバナンス・コードが改訂され、政策保有株式の縮減が…

MBOにおけるTOB価格の留意事項 ー 株価算定は3つの方法で行うのが大事です

少し前の日経新聞で「企業価値の評価は適切か」ということで、片倉工業のMBOの失敗の要因が掲載されていました。片倉工業のMBOのケースでは、賃貸等不動産の時価の含み益を考慮するとTOB価格に対する実質的なPBRは1倍を下回るということです。…

ブラックロックのラリーフィンクCEOの手紙 ー ステークホルダー資本主義

昨日の日経新聞にも掲載されていましたが、大手運用会社のブラックロックのラリーフィンクCEOの2022年の手紙が次のとおり公表されました。 ステークホルダー資本主義ということで、人材獲得に向けての従業員との関係構築の重要性を求める点を重視する…

象印マホービンが取締役会決議で買収防衛策を導入 ー 株主提案には反対

象印マホービン(7965)の定時株主総会が2月に開催される予定ですが、象印マホービンは1月11日に取締役会決議で買収防衛策を導入しました。次のプレスリリースのとおりです。 https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_2.…

東証市場再編関連の過去ブログ記事です

昨日、東証の新市場区分のリストが公表されました(私のところにも東証からリストが送付されてきました)。本日の日経新聞の1面にも大きく掲載されていますが、プライム市場企業数が1841社、スタンダード1477社、グロース459社ということです。…

企業のESGの取組み ー 開示義務のない非上場企業への売却で闇に

本日は連休最終日ですが、昨日、「SDGsの先へ ステークホルダー資本主義 (インターナショナル新書)」という本を読みました。「経済は全てを癒す」という私有財産制の在り方に疑問を投げかけ、最近のESGの動きについて20年前の動きから整理してポイント…

スタンダード市場を選択した理由 ー エバラ食品工業の開示文より

本日から1月4日まで仕事が休みのため、株式投資に絡む情報整理、過去の株式投資ノートの復習等を開始しました。また、この半年以内に購入した書籍(「サラ金の歴史」「労働組合とは何か」「ステークホルダー資本主義」「感染症の中国史」「金融庁戦記」)…

東証1部上場企業がスタンダード市場を選択する理由 ー クックパッドの開示文より

東証1部の2100社の8割近くがスタンダード市場を選択する予定ということで批判されていますが、そもそも簡単にプライムに上場できるなら、中小型銘柄はプライムを選択するのは当然かなと思います。非常に分かりやすい例でいうと「東大に簡単に入れるよ…

クックパッド(2193)が買収防衛策を導入 ー 事前警告型ですが通常の事前警告型とは導入プロセスが異なります。今後はこれが主流になる気がします

今日は一日休みをとり、明日は年内の仕事最終日です。コロナでテレワークが続いている会社も多いと思いますので、本日から既に正月休みに入っている方も世の中多いようです。さて、料理レシピサイト最大手のクックパッドですが、12月24日に買収防衛策導…

【株式投資】10月の建設受注 ー 日本建設業連合会

少し前になりますが、日本建設業連合会(総合建設業者で構成される業界団体)が2021年10月の建設受注統計(法人会員95社)を次のとおり公表しています。 https://www.nikkenren.com/news/pdf/newsletter/163/2021_1129.pdf 10月は前年同月比で+4…

知財・無形資産ガバナンスガイドライン案が公表されました

朝、出社をするとIFISの新着情報をチェックして、アナリストレポートを見ることを習慣にしているのですが、某証券会社のレポートで、トヨタの追加減産から、2020年の自動車業界全体の展望が悲観的な報道が続くという内容のレポートがありました。前…

【株式投資】リニア新幹線、北海道新幹線の完成予定

本日は自家用車をディーラーに預けて、はじめてディーラーで代車(オリックスのレンタカー)を借りました。近所の家の業者の工事のセメントの粉末が我が家の車に付着し、業者が保険で負担するということになり、塗装に10日ほどかかるのでディーラーで代車…

【分かりやすいコーポレートガバナンス】役員報酬の指標

昨日はある投資先企業の1H決算説明会の動画を視聴したのですが、社長が資料の文字を読むだけのあまりにレベルの低い説明にがっかりして、終わった後にIR部門にメールでいくつかポイントを絞った質問をしました。この企業のIR部門の方は毎回真摯な対応を…

【分かりやすいコーポレートガバナンス】卓球の福原愛氏の社外取締役選任理由 ー 「卓球の見識を企業価値向上に活かす」

本日からコーポレートガバナンスについて、時々、身近な例について記事を取り上げていく予定です。「分かりやすいコーポレートガバナンス」というタイトルを付けてみました。「コーポレートガバナンスって何?」という方向けに簡単な内容にして、ツイッター…

預金保険機構の理事長「新生銀行の買収防衛策に反対していたであろう」

明日は四季報の発売日です。四季報オンラインで早朝から気になる銘柄をひととおりチェックする予定もあり、明日を週1回のテレワークデーとしました。勿論、株式投資のための四季報精読だけではなく、日銀短観、旬刊商事法務、経済レポートで情報をインプッ…

【株式投資】アクティビスト保有の上場子会社銘柄はやはり狙い目

商船三井が子会社であるダイビル(8806)にTOBを実施しています。次のプレスリリースのとおり、TOB価格は2200円のようです。 https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03619/01707253/4901/4e0e/b48a/68ea4e627681/140120211130444248.pdf…

背伸びして東証のプライム市場を選択する必要はあるか?ー 身の丈にあった市場区分の選択を

昨日は書籍を1冊購入しました。仕事帰りに乗換駅である東急池上線の五反田駅のレミー五反田のブックファーストにかなり高い頻度で立ち寄るのですが、「ステークホルダー資本主義」(著 足達英一郎)という本です。著者は日本総研の常務理事の方です。 本日…

ニッチツ(7021)が臨時株主総会の開催を公表 ー 買収防衛策の導入。有事導入型?

本日は久しぶりに丸一日、テレワークとなります。オフィスでは変わらず、1年以上にわたり在宅率がかなり高いのですが、私の場合は、1週間に1回半日だけはテレワークという方針にしていますが、本日は1日、在宅での業務です。マクロ経済指標の整理、最近…

知財投資・活用戦略の有効な開示及び ガバナンスに関する検討会 (第8回)ー ガイドライン案が議論

11月26日に第8回会議が開催されました。12月中に策定されるガイドライン案が議論されたのですが、肝心のガイドライン案は公表されませんでした。例によって前回の第7回会議の議事内容は事務局資料に掲載されています。 https://www.kantei.go.jp/jp/…

CGS研究会(第3期)ー 第1回が開催。アクティビストを取締役として招聘するプラクティスが今後議論

経済産業省のコーポレート・ガバナンス・システム研究会(CGS研究会)(第3期)の第1回会議が11月16日に開催されました。過去には第1期、第2期が開催され、第2期が終了してから暫く経ちましたが、第3期が開催されます。第3期の主要な検討項目…

なんでも開示に落とし穴 ー 開示を補うのが投資家との対話です

新型コロナウイルスが市場を大きく動かす要因となっていますが、第6波の可能性も現実化するのでしょうか。日経平均株価は先日大きく下げましたが、コロナでの急落は「買い相場」ですので、明日は前から売却を検討していた銘柄を売却して十分な資金を作り、…

SBIと新生銀行の攻防(第20回) ー  株主意思確認総会の開催中止を公表

既に報道のとおりですが、新生銀行が明日開催予定の買収防衛策の株主意思確認総会を中止することを次のとおり公表しました。 https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2021/211124_announcement_j.pdf SBIHD による公開買付けはいまだに部分買付…

【株式投資】「地熱シンポジウム in 会津若松」が開催されます

先日の日経新聞で地熱発電「次世代型」が動くということで大成建設の取り組み技術の記事が掲載されていました。 地熱発電「次世代型」動く 大成建設やカナダ新興が開発: 日本経済新聞 地熱発電は再生可能性エネルギーの1つです。日本では地熱発電の資源は多…

オーケーが関西スーパーに対する今後の方針を公表

関西スーパーマーケットの臨時株主総会で承認された経営統合案をめぐり、議決権の賛否集計に問題があったとして、オーケーは手続きの差し止めを申し立てているところですが、11月17日にオーケーは今後の方針を次のとおり公表しました。 株式交換の差止め…

SBIと新生銀行の攻防(第19回) ー SBIが新生銀行へのTOBに関する機関投資家説明会を開催

11月25日に新生銀行の臨時株主総会が開催されますが、新生銀行の株主である預金保険機構の賛否の行方が気になるところですが、本日、SBIが新生銀行に対する「建設的TOB」に関する機関投資家向け説明会を開催しました。説明会の様子が動画でホーム…

【株式投資】トヨタが12月の生産計画を公表 ー 80万台規模にとどまる

トヨタ自動車は先日の決算発表で2021年度の通期業績予想の売上高を変えず、自動車生産台数は900万台としているところですが、13日に、12月の生産台数の下方修正を次のとおり公表しました。 12月 生産計画について(11/12時点) | コーポレート | …

ゼネコン株はアクティビスト天国 ー 今後も株主還元増を期待して「買い」か?

11月12日の日経新聞でも掲載されていましたがが、大手ゼネコンの安藤ハザマが2022年3月期と2023年3月期の2年間で350億円以上を株主還元に振り向けると発表しました。次のとおりです。 https://www.ad-hzm.co.jp/ir/pdf/pre/irnews/ir_2021…

富士興産と投資ファンドの攻防 ー アスリードキャピタルが買い増し

来週から仕事でマクロ経済指標のまとめと分析をすることになり、本日はこの1週間の日経新聞記事の経済関連記事の読み込み・整理とともに、ツイッターでの色々な情報整理をしていました。 富士興産の筆頭株主である投資ファンドのアスリードキャピタルですが…

SBIと新生銀行の攻防(第18回) ー 議決権行使助言会社のISSが買収防衛策に賛成推奨

11月25日に開催予定の新生銀行の株主意思確認総会で付議される新生銀行の買収防衛策に対して、議決権行使助言会社のグラスルイスが賛成推奨していることは以前に記事に書きましたが、本日、ISSも賛成推奨したことを新生銀行は次のとおり公表しました…