中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

TOB(株式公開買付)

公正で透明な企業買収ルールの整備 ー ルールの下で買収者と企業の言い分を株主が判断するのが大事

本日は東日本大震災の日ですね。早いもので発生から12年です。当時は、東京都内は信号機も止まり、電車も動かず大変な一日でした。地震の揺れで勤務するビルが倒壊し、人生もここで終わるのかと一瞬焦りました。震災はいつ起こるか分かりませんので、万一…

TOBルールの改正 ー 市場内取引もTOBの対象にする検討の開始

本日は、「公正な買収の在り方に関する研究会」のパブコメに意見を提供する目的で、第3回と第4回の同研究会の事務局資料と議事要旨を読み込みました。とは言え、オフィスにいると色々と雑務が入り中断されるので、再度、明日精読をする予定です。けど、こ…

インフロニア・ホールディングスの東洋建設へのTOBが不成立

5月も後半になり上場企業各社の定時株主総会の準備もかなり慌しくなっているかと思います。上場企業各社は、招集通知の発送段階に入り、株主総会リハーサルに向けて総会QAの準備が山場になってくるところが多いと思います。 私は、社会人になって最初に勤…

任天堂創業家一族が東洋建設にTOBの正式提案

本日は日経平均株価が前日比で508円安でした。必ずしも日経平均と連動しているわけではないのですが、私の保有する某銘柄が、通期決算が嫌気され、連日株価を大きく下げています。これをチャンスを見て明日は日中に買い増しを進めようかと思案中です。明…

インフロニアによる東洋建設へのTOB ー インフロアがTOB期間を延長

昨日から今週1週間は仕事が休みです。先週までに購入した「関西スーパー争奪 ー ドキュメント混迷の200日」「人新世の『資本論』」「転んでもただでは起きるな 定本・安藤百福」の3冊をまずは読む予定です。子供たちが部活で毎日外に出ているので残念な…

インフロニアによる東洋建設へのTOB ー 応募は株主の判断に委ねるようです。東洋建設の次の手は?

本日は半導体製造措置メーカー、工作機械メーカーなどの通期決算短信と決算説明会資料を20社ほど分析・整理していました(仕事です)。2021年度は過去最高の売上高・利益という企業も多く、2022年度予想も今のところ各社好調ですね。 さて、東洋建…

インフロニアによる東洋建設のTOB ー レノは株式保有比率が減少

本日は、最近のコーポレートガバナンス改革の経済産業省の複数の研究会の動きを整理しました。人材版伊藤レポート2.0のドラフトが公表されましたが、他にCGS研究会が継続開催されているほか、人権デューディリジェンスに関する研究会も開催されているよ…

インフロニアが東洋建設にTOB ー 東洋建設には投資ファンドが株主にいますが今後の行方は?

将来の副業に向けた準備等でバタバタとしており、なかなかブログの更新に十分な時間が割けていないところですが、昨日の新聞記事から1つ。 インフロニアHDが東洋建設にTOBを行うことが3月22日に公表されました。東洋建設のプレスリリースは次のとお…

サンケン電気(6707)がTOBに対して中立意見を公表

アクティビストのエフィシモ・キャピタルがサンケン電気(6707)にTOBを実施していることについて、2月9日に次のとおり記事を書きました。 エフィシモは10%のサンケン電気株を有しているところ、プラス20%の取得を目指してTOBを実施してい…

アクティビストのエフィシモ・キャピタルがサンケン電気(6707)にTOBを実施

昨日は日経平均株価の終値が前日比+609円の29,388円となりました。1990年8月以来となる2,9000円を超え、企業業績の改善などが背景ということかと思います。 さて、昨日、アクティビストであるシンガポールの投資ファンドであるエフィシモ…

島忠の争奪戦 - 旧村上系ファンドが関与して面白くなってきました

ホームセンターの島忠に対してDCMホールディングがTOBの最中ですが、これに対して、家具大手のニトリが島忠をTOBする意向との報道が先日ありました。この報道に対して、ニトリは10月21日付で「決定した事実はない」旨のプレスリリースを出して…

DCMが島忠へのTOB(株式公開買付)を公表

10月下旬から上場企業各社の四半期決算(7-9月期)の公表が相次ぎますが、本日は、各社の決算発表日の確認作業をしています。 私の場合、この時期は、業務上、四半期毎に自社の競合上場会社(国内と海外(欧州、米国))の決算資料の詳細分析・纏めをす…

TOB(株式公開買付)のポイント解説 - DCMによる島忠へのTOBのケースを想定して

昨日は祝日でしたが、私は1日中オフィスで仕事をしていましたが、本日はその代わりに1日年休を取得して(一定日数の年休消化の義務もあり)、近い将来の副業開始の諸々の準備と投資候補銘柄の情報収集・整理を淡々としています。 さて、先日、DCMによる…

TOBとなると島忠(8184)の株価は更なる上昇が期待できますー海外のアクティビストが島忠株を保有しています

9月18日に四季報の秋号が出ました。私の場合は四季報オンラインを利用しているので、本日は保有銘柄のアップデート作業をしています。 さて、本日の日経新聞にホームセンターのDCMホールディングス(3050)が島忠(8184)に対するTOBを検討…

伊藤忠商事はファミマへのTOB価格を引き上げず - 伊藤忠のプレスリリースより

伊藤忠商事がファミマに対してTOBによる友好的買収の提案をしており、これに対してファミマは応募推奨しておらず、伊藤忠商事がTOB価格を引き上げるのではという予測もありましたが、伊藤忠商事は引き上げは行わないことを決定しました。8月13日に…

ニチイ学館がTOB価格引き上げを公表 ー 1株当たり170円の価格アップ!

ニチイ学館はMBOにむけ、米国の投資ファンドの子会社がニチイ学館にTOBをしている最中ですが、7月31日にニチイ学館はTOB価格を1株当たり1,500円から1,670円に引き上げるとともに、TOB終了期間を8月3日から8月17日まで延長する…

伊藤忠商事によるファミマのTOBーファミマがTOBへの応募推奨しなかった理由

伊藤忠商事によるファミリーマート(ファミマ)のTOBでファミマが、応募への推奨まではしないことが開示されましたが、その背景の詳細について、7月17日の日経新聞に掲載されていました。先日のブログでも掲載しましたが、ファミマの意見表明の開示文…