中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・コンサルティング / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

アクティビストのエフィシモ・キャピタルがサンケン電気(6707)にTOBを実施

昨日は日経平均株価終値が前日比+609円の29,388円となりました。1990年8月以来となる2,9000円を超え、企業業績の改善などが背景ということかと思います。

さて、昨日、アクティビストであるシンガポール投資ファンドであるエフィシモ・キャピタルがサンケン電気(6707)にTOBをすることを公表しました。プレスを見ますと、エフィシモは既に10%のサンケン電気株を保有しているところ、これにプラス20%の取得(TOB後のエフィシモの保有割合は30%)を目指してのTOBということのようです。

サンケン電気の株主構成について、2019年度の有価証券報告書を見ると、外国法人が38%、金融機関35%、個人が19%となっています。TOB価格は1株について5,205円です。サンケン電気の株価の終値は4,445円です。20%の取得ですので、株主構成を考えると比較的容易に成立しそうです。算定の経緯について、プレスでは次のとおり記載されています。

公開買付者は、本公開買付価格を決定するために、本公開買付けを実施することについての公表日である本日の前営業日である 2021年2月5日の東京証券取引所市場第一部における対象者普通株式終値(4,525 円)、同日までの過去1か月間(2021 年1月6日から 2021 年2月5日まで)の終値の単純平均値(4,838 円)、同過去3か月間(2020 年 11 月6日から 2021 年2月5日まで)の終値の単純平均値(4,309円)、同過去6か月間(2020 年8月6日から 2021 年2月5日まで)の終値の単純平均値(3,422 円)を参考にいたしました。そして、公開買付者は、本公開買付けに対してより多数の応募がなされるように、公表日の前営業日である 2021 年2月5日の東京証券取引所市場第一部における対象者普通株式終値(4,525 円)を基準とした上で、一定のプレミアムを付すこととしました。プレミアムの算出にあたっては、2018 年1月1日から 2020 年 12 月 31 日までに開始された発行者以外の者による株券等の公開買付けで買付予定の株券等の数に上限が付された事例(但し、公表日の前営業日の終値に対してディスカウントが付されている事例を除きます。)の公開買付価格に付与されたプレミアムの平均値(公表日の前営業日の終値、同日までの過去1か月間の終値の単純平均値、同過去3か月間の終値の単純平均値、同過去6か月間の終値の単純平均値に対して、それぞれ、約 31%、約 32%、約 33%、約 30%のプレミアム)を参照しつつ、公開買付者が対象者に対してデュー・ディリジェンスを実施しておらず、対象者の非公開情報を有していないこと、公開買付者が中長期的な企業価値の向上に伴う対象者普通株式の株価の値上がり益や配当を享受することが可能な範囲とすることをも総合的に考慮した上で、本公開買付けの買付予定数まで応募が期待できるプレミアム水準について検討した結果、公表日の前営業日の終値に 15%程度のプレミアムを付すことが適切であると判断いたしました。上記の検討結果を踏まえ、公開買付者は、本公開買付価格を1株あたり 5,205 円と決定いたしました。

最近、投資ファンドによるTOBが活発化しています。個人投資家としては、村上ファンドはじめアクティビストの保有銘柄を買うということは、TOB公表で株価が一気に上昇するので、てっとり早くキャピタルゲインを得ることができますのでいわゆるコバンザメ投資も有用かと思います。