中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会 (第5回 ) ー 投資家がR&D投資について重視する内容

知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会 が10月15日に第5回会議が開催されており、事務局資料が次のとおり公表されています。 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/tousi_kentokai/dai5/siryou3.pdf この検討会…

オアシス・マネジメントが北越コーポに大王製紙株の売却要請 ー 他の製紙メーカーもこの提案書をしっかりと読むことをお薦めします

10月28日の日経新聞に掲載されていましたが、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが北越コーポレーションに対して大王製紙株の売却要請をしているとのことです。オアシスの提案書は次のとおりとなります。 https://static1.squarespace.com/stat…

新しい資本主義実現会議 ー 第1回会議が開催(10月26日)

岸田首相が目指す「成長と分配の好循環」をどう実現させるのか議論する「新しい資本主義実現会議」の初会合が本日開催されたようです。この会議は「新しい資本主義実現本部の下、「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした…

SBIと新生銀行の攻防(第15回) ー  新生銀行がTOBに条件付き反対。そしてSBIは反論

既に大きく報道のとおりですが、10月21日に新生銀行はSBIによるTOBに対して条件付きで反対することを公表しました。 https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2021/211021_announcement1_j.pdf 反対理由として次の2つをあげています。…

シティインデックスイレブンスが東亜建設工業株を買増し

アクティビストである投資ファンドのシティインデックスイレブンスが東亜建設工業株を買増しています。 10月18日、シティインデックスイレブンスら計2名は、東亜建設の保有株式に関して変更報告書を提出し、9.35%で、保有目的は「投資及び状況に応じて経営…

ニッチツ(7021)が買収防衛策の導入を公表 ー 個人株主が16%保有

本日は仕事が休みのため株式ニュース、新聞、株価ウォッチをしています。以前に購入した書籍「千年投資の公理」もまだ読めていないので、本日はさっと読む予定です。 さて、舶用ハッチカバーで高シェアのニッチツ(7021)ですが、植島幹九郎氏という個人…

オーケーの関西スーパーへのTOB ー 議決権行使助言会社の反対推奨に関西スーパーが反論

来週から保有銘柄及び関連銘柄の7~9月期決算(2Q決算)が始まります。自分の株式投資だけでなく、仕事上の必要もあり、今回も全部で30社程度の短信短信と決算説明会資料(2Qは上期のため各社充実しています)の分析に集中することになります。自動…

SBIと新生銀行の攻防(第14回) ー 新生銀行が取締役会評価期間を10月21日まで延長

新生銀行の取締役会はTOBに賛同するか反対するか、反対する場合に対抗措置を発動すべきかの評価をするための取締役会評価期間を9 月17日から10月18日と定め評価を行っている最中ですが、本日、次のとおり評価期間を延長する旨を公表しました。 htt…

ESG評価と役員報酬 ー アピールするのは良いですが、報酬全体でどの程度の割合を占めるの?

本日の日経新聞で「セブン&アイ、CO2排出量で役員報酬変動」ということで次の記事がありました。 次の内容です。 セブン&アイ・ホールディングスは、役員に支払う株式報酬を二酸化炭素(CO2)の削減目標の達成度合いで変動する方式を採用した。役員報酬の2…

オーケーの関西スーパーへのTOB ー 関西スーパーの株主宛のレター

オーケーの関西スーパーマーケットへのTOBについて、しばらく情報を拾えていなかったのですが、10月11日に次のとおり関西スーパーの株主宛のレターをオーケーが公表しました。 株式会社関西スーパーマーケットの株主の皆様へ | オーケー株式会社 また…

「 今後の知財・無形資産の投資・活用戦略の構築に向けた取組について」が公表 ー 無形資産が競争力の源泉

10月9日号の週刊東洋経済の特集は「EV産業革命」です。電動化の各国の動きなどが記載されているので、情報整理するには良い材料かと思います。 さて、「知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会」が開催されているところですが、同…

SBIと新生銀行の攻防(第13回) ー 新生銀行は独立社外取締役協議会を組成

新生銀行は、対抗措置発動の準備に入った旨の報道を否定するプレスリリースを出していますが、本日、新生銀行は次のとおりTOBへの賛否を客観的に判断するため、社外取締役だけでつくる協議会を設置したことを公表しました。 https://www.shinseibank.com/…

国土強靭化のための5ヵ年加速化対策

最近、株式投資関係の記事の掲載をしていませんが、久しぶりに株式投資関係の情報をごく簡単に掲載します。 少し古いですが、ファンダメンタル投資をされている方はご存じかも知れませんが、2020年12月11日に国土交通省が「防災・減災、国土強靱化のた…

SBIと新生銀行の攻防(第11回) ー 買収防衛策の発動に向けての動きを一時見送り

本日の日経新聞で「三菱商事、政策保有株6割減」との記事が大きく掲載されていました。この10年間で政策保有株式の銘柄数が減った企業の第1位が三菱商事ということのようです。第17位には西松建設があります。西松建設はアクティビストのシティインデ…