コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

敵対的買収

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第13回) ー TOBの買付条件等を変更

最近、株式投資ネタから少し遠ざかっていますが、本日はある投資銘柄(小型株)の2020年度の通期決算の決算説明会の動画がアップされたので、これからその動画を見る予定です。株主総会にも参加して、中長期投資の観点から社長に色々と突っ込んで質問を…

西松建設が「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」の議案を取り下げ ー この議案は何?

本日の日経新聞に西松建設が「買増し巡る議案撤回」という記事がありました。村上世彰氏の関わる投資会社であるシティインデックスイレブンスから西松建設株の買い増し中止の同意が得られたので、本年の株主総会で上程予定であった「特定株主グループによる…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第11回) ー  日本アジアがTOBに対する意見表明を留保

シティインデックスイレブンスと日本アジアの攻防については、日本アジアの買収防衛策に基づく対抗措置の発動について東京高裁が差し止めの判断をして、確定しています。前回の記事は次のとおりです。その後、TOB手続きは淡々と進んでいるのですが、昨日…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第10回) ー 日本アジアが対抗措置の発動を中止

東京高裁が日本アジアの対抗措置発動を差し止めたことを受け、日本アジアは最高裁判所にもっていくかどうか検討する旨を公表していましたが、本日、日本アジアは対抗措置である新株予約権の無償割当を中止することを公表しました。 https://www.japanasiagro…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第9回) ー 東京高裁が日本アジアの申立てを棄却しました

日本アジアが東京高裁に対して、保全抗告を申し立てていましたが、昨日、東京高裁の判断が出たようです。昨日の19時に適時開示をしていますが、日本アジアの申立ては棄却されたようです。 2021-4-23.pdf (japanasiagroup.jp) 東京高裁の決定を受けて、「今…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第8回) ー これまでの経緯の簡単な整理

本日の日経平均株価の終値は29,642円で前日比+21円でした。ヤフーニュースなどを見ると東京五輪の開催が微妙な状況のようですね。知事は、「可能な限り東京に来るな」と言っているようで、東京五輪は中止又は無観客と考えた方がよいのでしょうか。五…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第7回) ー 日本アジアが東京高裁に保全抗告の申立て

本日の日経新聞の1面は予想どおり東芝の買収の件の記事が大きく出ていましたが、それとともに日立金属の売却交渉の話も出ていました。 日立金属は日立製作所の上場子会社です。日立化成という上場子会社も以前に日立製作所は持っていましたが、こちらは昭和…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第6回) ー 日本アジアの保全異議は認められず

東京地裁に対して、日本アジアグループは保全異議の申立てをしていましたが、本日、日本アジアは保全異議が認められなかったことを公表しました。 https://www.japanasiagroup.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021-4-7.pdf 予想どおりでしたね。日本アジア…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第5回) ー 日本アジアが保全異議を申し立て

先日、アマゾンで「アクティビスト 取締役会の野蛮な侵入者」(日本経済新聞出版)という書籍を購入しました。マイクロソフト、ヤフー等の世界の大企業と物言う投資家との闘いにおいて、取締役会で一体何が起こっていたかを描いたもので、後日、ブログでも記…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防(第4回) ー 東京地裁が日本アジアの対抗措置発動の仮差止めを決定

前回、次のとおり日本アジアの対抗措置の課題について説明をしました。 日本アジアの買収防衛策には色々と課題・問題があるので、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンズ(シティ社)の方が優勢と考えると私は記事で書きましたが、4月2日に東京地…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防③ ー 日本アジアの対抗措置発動の課題(論点)を解説します

旧村上ファンド系であるシティインデックスイレブンスと日本アジアグループの攻防ですが、3月24日に予定どおりシティ社は東京地裁に対して、日本アジアの対抗措置発動について差止めの仮処分を申立てたことを公表しました。結果が出るまでに2週間程度は…

旧村上ファンド系と日本アジアグループとの攻防② ー シティインデックスは差止めの仮処分を裁判所に求める考えのようです

昨日、日本アジアが買収防衛策に基づく対抗措置を発動したことを書きましたが、対抗措置の発動を受けて、早速、シティインデックスは昨日プレスリリースを公表していたようです。見落としていました。「日本アジアグループ株式会社(証券コード:3751)によ…

旧村上ファンド系と日本アジアグループ(3751)との攻防① ー 日本アジアが買収防衛策を発動

本日の日経新聞にも記載されていましたが、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンズ(シティ社)による日本アジアグループ(昨日の株価ベースで時価総額約260億円)の株式買占めに対抗するため、日本アジアは昨日、買収防衛策の発動を公…

日本製鉄の東京製綱に対する敵対的TOBが成立 ー 今後は東京製綱の定時株主総会での役員選任が焦点

本日は15時30分から金融庁フォローアップ会議が開催され、約2時間オンラインで会議を視聴しました。プライム市場に入る企業のコーポレートガバナンス・コードの在り方などについて委員からの意見が色々とありました。フィデリティ投信の三瓶氏の意見が…

日本製鉄による東京製綱への敵対的TOB ー 明日3月8日はTOB期限。今回のTOBでの日本製鉄の指摘は上場企業各社が留意すべき視点です

日本製鉄が1株当たり1,500円で東京製綱に敵対的TOBを実施しており、直近ではブログで次の記事を書いております。 このTOBですが、期間は1月22日からの30営業日ということで明日3月8日が最終日となっています。TOBでの取得予定株式数は…

日本製鉄による東京製綱へのTOB - 敵対的買収に発展。これを契機に今後は確実に事業会社による敵対的買収は増えるでしょう

本日、東京製綱が日本製鉄によるTOBに反対する旨を公表しました。反対の意見の理由について、プレスリリリース(全部で16ページ)に6つほどあげられています。 今週も仕事が多忙で、じっくり読む余裕はないので、週末にでも詳細を読んでみたいと思いま…

日本製鉄による東京製綱へのTOB - 日本製鉄の質問回答書の内容

前回、次のとおり東京製綱が日本製鉄にTOBに対する意見を留保して、日本製鉄に質問書を送付したことを記事に書きました。 これに対して、本日、東京製綱は日本製鉄から質問の回答書を受領したことを公表しました。日本製鉄の回答はEDINETで公表され…

独立系電子部品商社の日邦産業(9913)に対する敵対的TOB

四季報オンラインで企業の決算発表日程を纏めていたところ、日邦産業がフリージアによるTOBが材料視されストップ高気配という記事をたまたま見つけました。フリージアとは住宅工事を手掛ける東証2部上場のフリージアマクロスです。フリージアは、他にも…

日本製鉄によるTOBについて東京製綱は意見表明を留保 - 対抗措置の準備に入るか?

日本製鉄による東京製綱へのTOBですが、本日、東京製綱が意見留保を表明いたしました。テレビ東京のニュースでは、反対意見が確実のような報道でしたが、反対ではなく意見留保にしたようです。テレビ東京の報道も東京製綱のどのレベルの関係者に裏を取っ…

日本製鉄による東京製綱へのTOBが開始 - 日本製鉄が19.91%の株式取得にとどめる理由は?

先日、日本製鉄による東京製綱へのTOBについてブログに書きましたが、日本製鉄はTOBを開始したことを本日公表しました。今回のTOBでは日本製鉄はTOB後の東京製綱の株式所有比率を19.9%としています。20%超を取得しないのです。理由として…

日本製鉄による東京製綱へのTOB - 買収防衛策の発動はまずないでしょう

東京製綱の件で続きを記載します。敵対的TOBでありながら新聞報道の注目がそれほどでもないように感じており、色々と情報を見たりして良く考えると、まず東京製綱は対抗措置は発動しないと思います。 というのも、日本製鉄が問題にしているのは、東京製綱…

日本製鉄による東京製綱へのTOB - 東京製綱の対抗策の可能性

日本製鉄による東京製綱へのTOBについて前回ブログで紹介しました。本日時点ではその後に東京製綱の見解は公表されていませんので、今後どういう対応をするのか分かりませんが、1つの可能性としては買収防衛策の発動もあるかも知れません。 東京製綱は事…

日本製鉄が東京製綱に敵対的TOB実施を公表 - 敵対的買収は今後確実に増えるのでは?

昨日報道のとおりですが、日本製鉄が東京製綱に株式公開買付(TOB)をすることを公表しました。 公表された「東京製綱株式会社に対する公開買付け開始に関するご説明資料」を読むとTOBの目的と背景として、「東京製綱の自律的な企業価値回復・向上の支…

京阪神ビルディングに対するTOBが不成立 - 元々成立は想定していなかったと思います

以前に次のようにアクティビストであるストラテジックキャピタルによる京阪神ビルディングに対するTOBについて紹介しました。 このTOBについて不成立になった旨の発表が昨日ありました。TOBの期間を延長したのですが、買付予定数の下限の1,020…

プラコー(6347)が労働組合から会社宛のプレスリリースをわざわざ出しています - この目的は?

小型銘柄のプラコー(6347)について以前に次のとおりブログで紹介しました。 本件の整理がまだ出きていませんが、11月30日にプラコーは「臨時株主総会招集及び株主提案への反対意見表明取下げについて」というタイトルで、「労働組合及び組合員一同…

ストラテジックキャピタルによるTOBに対して京阪神ビルは反対を表明

アクティビストのストラテジックキャピタルが京阪神ビルディングに対してTOBをしかけており、前にブログで、政策保有株主はこのTOBに応募しない場合には合理的な理由を準備しておく必要があることを次のとおり書いております、 本日の日経新聞によれば…

大戸屋の臨時株主総会で取締役の解任が可決されています - コロワイドは大戸屋を今後どうマネジメントしていくのか

既にご存知の方もかなり多いとは思いますが、大戸屋ホールディングスの臨時株主総会でコロワイドの株主提案が可決され、大戸屋の取締役は解任、あらたに7名の取締役が選任されました。総会前日に次のブログを書いております。 当然の結果と言えば当然ですが…

ストラテジックキャピタルが京阪神ビルディング(8818)に敵対的TOB - 京阪神ビルの「政策保有株主」は理論武装が必要

昨日、アクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタルが京阪神ビルディング(8818)に敵対的TOBを開始することを公表しました(本日の日経新聞にも掲載されていました)。TOB価格は1株当たり1,900円、取得株式数は下限・上限ともに…

大戸屋ホールディングスの臨時株主総会が明日(11月4日)開催されます

コロワイドによる敵対的TOBで買収された大戸屋ホールディングスの臨時株主総会が明日午前10時に開催されます。総会の議題は大株主であるコロワイドによる大戸屋の取締役10名の解任の件と、あらたな取締役7名選任の件です。 10月20日付の臨時株主…

コロワイドが大戸屋ホールディングスの解任対象取締役を変更

本日、コロワイドが「大戸屋ホールディングスに対する臨時株主総会の開催請求についての議案の一部修正に関するお知らせ」を公表しました。 https://ssl4.eir-parts.net/doc/7616/tdnet/1883527/00.pdf これによると、取締役解任議案について、山本匡哉氏を…