コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

株主提案

東都水産の株主総会は6月16日 ー マルハニチロの株主提案に反対しています

香港の投資ファンドのオアシスアセットマネジメントが東洋製罐グループホールディングに株主提案をしました。業績連動報酬制度の導入、相談役・顧問等の廃止、環境エンゲージメントの強化等の株主提案ですが、個人投資家にとっても参考になる内容ですので、…

成長への事業選択を要求する株主提案の増加の可能性 ー 事業再編実務指針の精読の薦め

5月18日の日経新聞に「来るか、株主提案『第3弾』」とのタイトルの記事がありました。最近の株主提案は従来のものと質が変化し、企業がどう成長するかを追求する動きに変化してきているというものです。 株主提案は第1弾から第3弾の流れにあるというこ…

平和不動産とアクティビストの攻防(第2回) ー 政策保有株式の縮減?

今回は平和不動産の政策保有株式についての続きです。政策保有株式に対する企業の考え方は、各社のコーポレートガバナンス報告書で開示されており、平和不動産の報告書を見ると次のとおり記載されています。 <原則1-4 政策保有株式>当社は、中長期的な…

平和不動産とアクティビストの攻防(第1回) ー 平和不動産は株主提案に反対 

平和不動産に対して香港の投資運用会社であるリム・アドバイザーズが株主提案をしています。株主提案の内容は、定款一部変更の件で3つあり、①日本取引所グループからの天下りの禁止 ②取締役の経験(不動産投資を含む不動産分野の実務経験者)③政策保有株式…

文化シャッターに対する物言う株主の提案が不受理となり一旦終了 ー 物言う株主の次の手は?

文化シャッターに対して物言う株主(アクティビスト)であるストラテジックキャピタルが株主提案をしており、ブログでもこれまで4回記事を書いて紹介してきましたが、本日、ストラテジックは株主提案が不受理となったことを公表しました。 https://stracap.…

1980年代の米投資家ブーン・ピケンズと小糸製作所の攻防

先日のブログで「1980年代のブーン・ピケンズ による小糸製作所の買収の件も今の時代に起こっていたら、ブーン・ピケンズに賛同する株主も大勢いたかも知れません」と記載しましたが、本日はこのブーン・ピケンズ氏による小糸製作所株の買占めの攻防の件…

東都水産(8038)の取締役会がマルハニチロによる株主提案に反対表明

水産最大手のマルハニチロが同社が大株主として8%出資をしている東都水産に対して株主提案として取締役1名の選任を提案していたようですが、本日、東都水産はこれに反対することを取締役会で決議したことを公表しました。 https://www.tohsui.co.jp/ja2/w…

天馬(7958)に創業家が株主提案

本日の日経新聞に天馬(7958)の創業家が天馬の本年開催予定の定時株主総会への株主提案をしたとの記事がありました。天馬は1949年創業で、東京都荒川区で始めた日用品雑貨やゴム製履き物の製造販売にルーツを持つ東証1部上場企業で、株式時価総額…

コーポレートガバナンス・コードで「人権」が規定 ー 物言う株主による企業の攻撃材料が1つ増えることになります

GWも明け本日から仕事開始の方が多いと思いますが、私は本日までが休みで明日から仕事です。本日から株式市場が始まるので、株価ウォッチの他、明日からの業務の準備をしたり、読書をして本日は過ごす予定ですが、昨日、「絶対に挫折しない日本史」(新潮…

文化シャッターに対する物言う株主の提案についてコーポレートガバナンスの視点を踏まえ解説します(第4回)ー 政策保有株式の売却の要請②

前回、文化シャッターに対する株主提案について、文化シャッターは政策保有株式が潤沢にあり、かつこの3年間に縮減がほとんど進んでいないことを次のとおり書きました。 本日は、文化シャッターの政策保有株式に関する考えを紹介します。上場企業の政策保有…

文化シャッターに対する物言う株主の提案についてコーポレートガバナンスの視点を踏まえ解説します(第3回)ー 政策保有株式の売却の要請①

本日は株主提案の中の政策保有目的で保有する株式の売却に係る定款変更の件について、解説します。ストラテジックは、定款に次の規定を設けることを求めています。 「第9章 政策保有目的で保有する株式の売却(保有株式の売却)第44条 当会社が、本条を追…

文化シャッターに対する物言う株主の提案についてコーポレートガバナンスの視点を踏まえ解説します(第2回)ー 資本コストの開示要求について

今回は、ストラテジックキャピタルの株主提案の中、資本コストの開示に係る定款変更の件について説明したいと思います。ストラテジックは文化シャッターに対して定款に次の文言を規定することを求めています。 「第43条 当会社は、当会社が東京証券取引所…

文化シャッターに対する物言う株主の提案についてコーポレートガバナンスの視点を踏まえ解説します(第1回)ー 買収防衛策の廃止の要請

本日からゴールデンウィークです。この休み期間は、購入したもののまだ読めていない本を読むこと、企業各社の決算関連資料の分析をすることに時間を費やす予定です。 本日から文化シャッターへの株主提案について、何回かに分けてコーポレートガバナンスの実…

物言う株主であるストラテジックキャピタルが株主提案を公表 ー 今年は機関投資家はどう判断するでしょうか

物言う株主であるストラテジックキャピタルが株主提案をいくつかの投資先企業に対して行っていることを4月28日に公表しました。 4月28日に公表した企業数は5社で、浅沼組、世紀東急工業、有沢製作所、文化シャッター、極東貿易になります。この中で文…

日本製鉄に敵対的TOBをされた東京製綱の取締役人事が公表 ー 現取締役全員が退任。凄い人事ですね。

日本製鉄による東京製綱のTOBが成功し、東京製綱の会長の田中重人氏が本年3月31日付けで辞任したことを以前に次のとおり記事に書きました。本日の日経新聞の記事にありましたが、東京製綱が取締役人事を昨日公表しています。 20210426__release.pdf (t…

株主還元方針は配当性向ではなくDOEが今後の主流になるでしょう

4月24日の日経新聞でアステラス製薬の株価低迷について、製薬大手が重視する株主資本配当率(DOE)で比較すると、配当性向で見劣りしていることがアステラス株の上値を抑える一因になっているという記事がありました。 DOEについて本日は簡単に説明…