中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

衛生陶器の中堅メーカーのアサヒ衛陶(5341)が株主提案を受け役員が全員辞任

東証二部でトイレや洗面化粧台など住宅設備機器を取り扱い、衛生陶器においてはTOTOLIXILに次ぐ中堅メーカーのアサヒ衛陶(5341)が11月下旬に臨時株主総会を開催することを公表しました。

https://www.asahieito.co.jp/application/upload/ir_tradepaper/syouken_20211104_1.pdf

プラスワンホールディングス株式会社及び劉巍氏という株主の請求による開催するようですが、驚いたことにアサヒ衛陶は役員全員が辞任するようですね。社長も辞任するようです。

https://www.asahieito.co.jp/application/upload/ir_tradepaper/syouken_20211104_2.pdf

提案を受け入れた理由は次のとおりです。

当社取締役会は、今回の本株主らの提案内容を検討し、本株主らが提案する取締役候補者の経歴等に照らし、その知見を活かした新たなビジネスへの取組み、海外事業の拡大展開への役割が期待でき、加えて現業務執行取締役の事業への継続関与により既存ビジネスの更なる展開を継続することが可能となると判断した結果、本株主らの事業戦略に賛同し、当社の今後の更なる成長と発展のために、本株主らが提案する取締役候補者を受け入れることとし、現在の取締役は本臨時株主総会における当該取締役候補者の選任時をもって全員辞任することといたしました。したがいまして、当社取締役会は、本株主提案に賛同いたします

四季報の大株主の記載によれば、プラスワンホールディングスの保有株式比率は2.8%となっています。なお、アサヒ衛陶の個人株主の何名かが保有比率を減らしており、大量保有報告書を出しています。