中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

SBIと新生銀行の攻防

預金保険機構の理事長「新生銀行の買収防衛策に反対していたであろう」

明日は四季報の発売日です。四季報オンラインで早朝から気になる銘柄をひととおりチェックする予定もあり、明日を週1回のテレワークデーとしました。勿論、株式投資のための四季報精読だけではなく、日銀短観、旬刊商事法務、経済レポートで情報をインプッ…

SBIと新生銀行の攻防(第20回) ー  株主意思確認総会の開催中止を公表

既に報道のとおりですが、新生銀行が明日開催予定の買収防衛策の株主意思確認総会を中止することを次のとおり公表しました。 https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2021/211124_announcement_j.pdf SBIHD による公開買付けはいまだに部分買付…

SBIと新生銀行の攻防(第19回) ー SBIが新生銀行へのTOBに関する機関投資家説明会を開催

11月25日に新生銀行の臨時株主総会が開催されますが、新生銀行の株主である預金保険機構の賛否の行方が気になるところですが、本日、SBIが新生銀行に対する「建設的TOB」に関する機関投資家向け説明会を開催しました。説明会の様子が動画でホーム…

SBIと新生銀行の攻防(第18回) ー 議決権行使助言会社のISSが買収防衛策に賛成推奨

11月25日に開催予定の新生銀行の株主意思確認総会で付議される新生銀行の買収防衛策に対して、議決権行使助言会社のグラスルイスが賛成推奨していることは以前に記事に書きましたが、本日、ISSも賛成推奨したことを新生銀行は次のとおり公表しました…

SBIと新生銀行の攻防(第15回) ー  新生銀行がTOBに条件付き反対。そしてSBIは反論

既に大きく報道のとおりですが、10月21日に新生銀行はSBIによるTOBに対して条件付きで反対することを公表しました。 https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2021/211021_announcement1_j.pdf 反対理由として次の2つをあげています。…

SBIと新生銀行の攻防(第14回) ー 新生銀行が取締役会評価期間を10月21日まで延長

新生銀行の取締役会はTOBに賛同するか反対するか、反対する場合に対抗措置を発動すべきかの評価をするための取締役会評価期間を9 月17日から10月18日と定め評価を行っている最中ですが、本日、次のとおり評価期間を延長する旨を公表しました。 htt…

SBIと新生銀行の攻防(第13回) ー 新生銀行は独立社外取締役協議会を組成

新生銀行は、対抗措置発動の準備に入った旨の報道を否定するプレスリリースを出していますが、本日、新生銀行は次のとおりTOBへの賛否を客観的に判断するため、社外取締役だけでつくる協議会を設置したことを公表しました。 https://www.shinseibank.com/…

SBIと新生銀行の攻防(第11回) ー 買収防衛策の発動に向けての動きを一時見送り

本日の日経新聞で「三菱商事、政策保有株6割減」との記事が大きく掲載されていました。この10年間で政策保有株式の銘柄数が減った企業の第1位が三菱商事ということのようです。第17位には西松建設があります。西松建設はアクティビストのシティインデ…

SBIと新生銀行の攻防(第11回) ー SBIがTOB期間を12月8日まで延長

本日の日経平均株価の終値は前日比ー639円と大きく下げました。本日は保有するパスコ(9232)を売却する予定にしていたのですが、株価がぱっとしないので売却は見送りました。パスコは親会社であるセコムによるTOBを期待して2年ほど保有していた…

SBIと新生銀行の攻防(第10回) ー 新生銀行はSBIの要請に応じず。買収防衛策は「一般株主利益保護プロトコル」

SBIが新生銀行に対して次の4つの項目の遵守を条件にTOB期間の新生銀行の延長要請にこたえる可能性がある旨を先日公表していました。 新生銀行の株主がSBIによる本公開買付けに応募するかを判断する上で重要性の低い追加質問等は行わず、いたずらに…

SBIと新生銀行の攻防(第8回) ー 新株予約権無償割当てに係る発行登録

9月25日号の週刊東洋経済で「ビジネスと人権」の特集記事がありました。人権は昨年の機関投資家とのエンゲージメントで今後のホットな話題になると言われた経緯がありますが、その通りでここ最近、人権への世の中の動きが急速に高まっています。グローバ…

SBIと新生銀行の攻防(第7回) ー SBIがTOB期間延長を拒否との報道

昨日から、ある保有銘柄の買増しを考えて国土強靭化関連の情報収集・整理をしつつ、この3連休は「住友銀行 秘史」という書籍を読んでいます。作者は元住友銀行の取締役であった方で、1990年代後半のイトマン事件を巡って住友銀行の当時の内部の動きにつ…

SBIと新生銀行の攻防(第4回) ー 明日17日に新生銀行は取締役会を開催予定

明日は四季報の秋号の発売日です。四季報オンラインのデータも更新されるので更新され次第、明日と土曜日は銘柄確認の作業をする予定です。 さて、新生銀行ですが、本日、次のとおり公表しています。 https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf202…

SBIと新生銀行の攻防(第2回) ー 新生銀行は買収防衛策を導入するか?

SBIからTOBを受けている新生銀行ですが、本日の日経新聞で「新生銀、対SBIで買収防衛策を検討 TOB期限の延長狙う」との報道がありました。 新生銀、対SBIで買収防衛策を検討 TOB期限の延長狙う: 日本経済新聞 ホワイトナイトによる対抗TOBや…

SBIの新生銀行に対するTOB ー 新生銀行の取締役会の賛同は得ておりません

既に大きく新聞報道のとおり、SBIホールディングスによる新生銀行に対するTOBについて、今回から記事を書きます。しかし、最近の国内の事例を見ると、事業会社同士の同意のないTOBや敵意的TOBは本当に増えていますね。 ニトリの島忠の買収(最終…