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象印マホービンが取締役会決議で買収防衛策を導入 ー 株主提案には反対

象印マホービン(7965)の定時株主総会が2月に開催される予定ですが、象印マホービンは1月11日に取締役会決議で買収防衛策を導入しました。次のプレスリリースのとおりです。

https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_2.pdf

留意すべきは取締役会決議のみで導入し、有効期限は2月17日開催予定の定時株主総会の時までとしている点です。わずかに1ヵ月程度の期間が有効期間ですが、これはどうしてでしょうか?

象印マホービン投資ファンドが株式を保有しており、このファンドが敵対的買収に動く可能性もあるので、一刻も早く買収防衛策を導入したということかなと思います。上記プレスリリースによれば、2月17日の定時株主総会で買収防衛策の導入を議案として上程する予定のようです。象印の買収防衛策は事前警告型で、事前警告型であれば株主総会の承認を得て導入するのが一般的ですが、象印は2月17日の定時株主総会まで待てないということです。

象印株式については、グレート・フォーチュン・インターナショナルが10月14日に大量保有報告書を出しており、それによれば共同保有者分を含めて保有割合は15.5%となっています(この詳細の記事は最後に再掲します)。また、象印には取締役選任の株主提案があるようですね。1月11日付けで象印はこの株主提案に反対することを次のとおり公表しています。

https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_3.pdf

株主提案をしているのは、エース・フロンティアで、これはグレート・フォーチュン・インターナショナルの大量保有報告書での共同保有者となっています。