9月18日に四季報の秋号が出ました。私の場合は四季報オンラインを利用しているので、本日は保有銘柄のアップデート作業をしています。
さて、本日の日経新聞にホームセンターのDCMホールディングス(3050)が島忠(8184)に対するTOBを検討している旨の記事がありました。
両社が正式に公表したものではないので、この手の記事に対してはお決まりの「正式に決まったものではない」というコメントが出ていますが、数日後に正式に公表されるのが常ですので、TOBは確実に実施されるのでしょう。
このTOBは島忠の取締役会の同意を得た友好的なTOBであるのか、それともコロワイドの大戸屋に対するTOBのような敵対的TOBであるのか不明ですが、新聞記事の書きぶりからすると友好的な印象を受けます。
TOBとなると現在の島忠の株価にプレミアムが乗ることになりますが、島忠の昨日9月18日の終値は2,878円でした。島忠の直近の有報では、外国人株主が37.3%保有しており、金融機関29.2%、個人23.2%などとなっています。ご存じの方も多いと思いますが、島忠にはアクティビストが投資しており、香港のオアシスマネジメントが6%近くを保有しています。
となると、今後のTOB価格はそれなりのプレミアムが乗ると思います。仮にプレミアムが低くても、アクティビストがTOBに応じず揉めて、TOBの後にTOB価格アップをDCMは打ち出すようなことも考えられます。DCMにとってはそれなりの資金の準備が必要になりますが、島忠の株主にとっては、保有株式が高値で売却できる絶好の機会です。
NHKでも本件は報道されたようですが、報道時間は昨日の16時過ぎで、株式市場が閉まった後ですので、昨日の島忠の株価には.変動はありませんでしたが、先ほど島忠のPTS株価を見たところ3,378円(前日比+500円)と大きく上昇しています。
週明け月曜日には島忠の株価は大きく上昇します。島忠の個人株主の方は、500円も株価が上昇すれば売却したい衝動に駆られると思いますが、TOBの際のプレミアムが仮に40%とすると、昨日の終値をベースにすると4,000円になります。TOBでは過去数ヵ月平均の株価をベースに算定されるのが常ですので、ベース株価は昨日の終値というわけではないですが、いずれにせよ3,378円以上の価格でのTOBがある可能性が高いと言えます。
島忠の個人株主の方は、ここは売りたい衝動を抑え、もう少し保有継続というスタンスが良いのだと思います。本件、株価の行方も含め、ウォッチしていきたいと思います。