将来の副業に向けた準備等でバタバタとしており、なかなかブログの更新に十分な時間が割けていないところですが、昨日の新聞記事から1つ。
インフロニアHDが東洋建設にTOBを行うことが3月22日に公表されました。東洋建設のプレスリリースは次のとおりです。
https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/20220322-1.pdf
賛同表明しているようです。敵対的TOBではないので賛同するのは当然ではありますが、TOB価格は1株につき770円となっています。
プレスリリースの11ページから12ページあたりに株価算定の経緯が記載されていますが、ざっと読むと、当初は、PBR1倍にあたる株価水準(2021年12月31日時点の1株当たり連結純資産は約700円)を上回る価格とすることなどから720円とする旨の提案があったようですが、その後、何度か交渉を行い770円となったようなことが記載されています(正確なところはプレスリリースを読んで頂ければと思いまます)。
けど、TOBの公表を受けて、昨日の東洋建設の株価終値は788円とTOB価格を超えてしまいましたね。TOB価格が低いと投資家は判断したのでしょうか。
と思いつつ四季報オンラインで東洋建設を見たところ、2月3日付けの大量保有報告書が出ており、アクティビストである投資ファンドのレノが約7%の株式を保有しているようです。ゼネコンはアクティビスト天国ですが、東洋建設も結構な株数を持たれていますね。TOBの対象会社にアクティビストがいる場合、TOB価格が低いと判断する場合には、アクティビイストがTOB価格の見直しを求めることはこれまでも何度もありましたが、レノはTOB価格の見直しを求めるのでしょうか?今後、動きがあればブログでも書きたいと思います。
さて、週末あたりから「物言う株主視点でのコーポレートガバナンスコードの読み方」を書き始めたいと思います。