昨日は祝日でしたが、私は1日中オフィスで仕事をしていましたが、本日はその代わりに1日年休を取得して(一定日数の年休消化の義務もあり)、近い将来の副業開始の諸々の準備と投資候補銘柄の情報収集・整理を淡々としています。
さて、先日、DCMによる島忠へのTOB報道をブログで掲載しましたが、DCMが次のとおり、9月18日にプレスリリースを出していました。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3050/tdnet/1884206/00.pdf
「様々なM&Aの可能性を検討している」ということですので、TOBも予定どおり実施されるのでしょうが、島忠の本日の株価は、前日比+502円の3,380円でストップ高です。TOBでのプレミアムがつくことを市場が期待してのことです。ここで2点、TOBについて留意点を記載します。
まずは、TOBのプレミアムはどの程度が相場でしょうか?伊藤忠商事によるファミマへのTOBでファミマがプレスリリースに記載していますが、2010年以降に発表された非公開化を目的とした買付規模が500億円以上のTOBにおけるプレミアムの水準は、次のとおりとなっています。
要するに、40%近いプレミアムが乗るということです。島忠の個人株主の方はDCMによるTOBの公表が大変待ち遠しいかと思います。このプレミアムを下回るTOB価格をDCMが提示した場合、島忠の株式を保有するアクティビストが騒ぎ出し、結果、TOB価格が引き上げられる可能性もあります。
次に、TOBで留意すべきべきポイントは、TOBでの取得予定株数です。DCMが島忠の上場を維持したいと考える場合、TOBでの取得株数の上限は50%程度になると思います。とすると、TOBでの取得予定株数である50%を超える応募があった場合、DCMは応募株式の全部を取得する義務はないということになります。仮に10,000株を保有する島忠の株主が、TOBに応募しても全株をDCMが取得してくれない場合もあるということです。
TOBの報道があった時点でまた触れたいと思います。