コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

インフロニア・ホールディングスの東洋建設へのTOBが不成立

5月も後半になり上場企業各社の定時株主総会の準備もかなり慌しくなっているかと思います。上場企業各社は、招集通知の発送段階に入り、株主総会リハーサルに向けて総会QAの準備が山場になってくるところが多いと思います。

私は、社会人になって最初に勤務した化学素材メーカーでは、最初に法務部に配属され、商事法務チームでしたので株主総会実務を1年目から4年ほどやりました。学生時代に会社法は予備校まで通い真剣に勉強していたので相当に自身があったのですが、実務ではなかなか通用せず、最初の2年間は3月下旬~6月下旬まで、ほぼ毎日終電近くまで働き、10歳年上の課長と2人で土曜日を含め仕事をしていました。土曜日の昼前から招集通知の読み合わせを開始して、食事でランチビールを飲み過ぎて、若干酔いながら午後読み合わせを継続した懐かしい記憶が毎年この時期になると思い出します。

さて、余談が長くなりましたが、インフロニア・ホールディングスが東洋建設にTOBをしていましたが、不成立に終わったようです。

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/20220520.pdf

1株770円でのTOBですが、東洋建設の昨日の株価の終値は930円ですので成立しないのは当然かとは思います。TOBは不成立ですが、今後、提携は模索していくようですね。上記プレスリリースに次の記述があります。

公開買付者は、当社を完全子会社化する検討を一旦中止し、他方で当社との間の従来の資本業務提携関係を継続しつつ、様々な選択肢を視野に入れながら公開買付者グループの企業価値向上を目指していくとこのことです。当社は、公開買付者のこのような意向等も踏まえて、公開買付者の完全子会社として公開買付者グループに参画することに関する検討を中止しました。また、当社は、当社の 2022 年 5 月 19 日付けプレスリリースでお知らせ致しましたとおり、YFO の日本国内の事業会社である合同会社 Vpg 及び株式会社 KITEから受領した書簡に記載された提案の内容を精査中ですが、現時点では、土木・建築事業での協働の取組みを含む公開買付者グループとの間の従来の資本業務提携関係を維持するとともに、今後も、当社が2020年 3 月25日に公表した①人財への投資、②生産体制の維持、③付加価値生産性の向上、④海外建設市場における収益力の強化、及び⑤社会課題の解決による成長を基本戦略とする中期経営計画“Being a resilient company”の実現に引き続き取り組み、様々な選択肢を検討しながら、当社グループの企業価値の向上を目指してまいります

任天堂創業家によるTOBに対して、東洋建設、インフロニアは今後どう対応していくのか注視して行きたいと思います。