中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

アルファレオがクックパッド(2193)の株式を保有 ー クックパッドは事前警告型の買収防衛策を導入済

本日はツイッターでの諸々の情報収集・整理をしていました。私はフェイスブックはやっていないのですが(本名が出てしまうため)、ツイッターは、毎日の昼休み時間などでちょこちょこ見ているのですが、情報収集ツールとして便利だなとあらためて感じています。ということで、本日ツイッターを見ていたら、クックパットに関する情報がありましたので紹介します。

アルファレオが料理レシピサイト大手のクックパッドの株式を約9%保有しているようです。四季報オンラインでクックパッドを見たところ、直近では2022年3月29日にアルファレオらが変更報告書を提出しており、それによれば9.17%となっているようです。

アルファレオと言えばこれまで数年にわたり乾汽船との攻防がありましたが、クックパッドに標的を変えたのかも知れませんね。クックパッドの方はと言えば、本年3月25日開催の定時株主総会で事前警告型の買収防衛策を導入していました。以下は定時株主総会の招集通知になります。

https://pdf.irpocket.com/C2193/urNP/ib50/l6eM.pdf

買収防衛策の発動要件は20%以上の市場内外でのクックパッド株式の取得となっています。アルファレオの保有目的は「純投資」となっているようですが、今後、アルファレオの買い増しが進んだ場合、買収防衛策の発動を巡る争いに発展する可能性もあるかも知れません。

アルファレオは乾汽船との間で買収防衛策を巡る紛争が過去にありましたので、アルファレオは事前警告型の買収防衛策の意義を熟知しているかと思いますので、万一、争うに発展した場合にはクックパッドをどう攻めるのでしょうか。引き続き注視したいと思います。