中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

社外取締役を選任しない理由 ー サイボウズ(4776)の説明がとても参考になります

先週末に海洋鉱物資源の掘削関連、地熱発電関連でのウォッチ銘柄の整理をしました。2050年の再生可能エネルギー5割に向けて今注目を浴びているのは風力発電ですが、日本は欧州との自然の違いもあり、また、風力発電(浮体式)の技術的課題も多く、どこ…

書籍紹介 「梟の城」(新潮文庫 / 司馬遼太郎) ー 自分の習熟した職能に生きることを人生の支軸におく

最近、買収防衛策に基づく対抗措置の発動の事例が相次ぎ、この関連記事の掲載が続きましたが、本日は書籍紹介をしたいと思います。 この本は、歴史小説家の司馬遼太郎が産経新聞文化部に勤めていた1960年に執筆し、同年に直木賞を受賞した小説です。19…

東証の上場区分 ー プライム市場の上場維持基準

以前に東証の上場区分の見直しに関してプライム市場区分について紹介する旨をお伝えしましたが、それきりになっていましたので、本日はプライム市場区分の要件について書きたいと思います。 プライム市場の上場維持基準は、株式の流動性とガバナンスに分かれ…

ESGは業績の免罪符か? ー 投資家は超長期スパン(30年~40年)での株価向上までは期待していません

来週は社内のマネジメント層を対象にコーポレートガバナンス全般のテーマについて、約1時間の時間枠で社内研修の講師をする必要があるため、昨日から資料を作成しています。 最近まわりの状況を見て思うのですが、金融機関以外の会社のサラリーマンの金融・…

中長期株式投資の銘柄分析:東京個別指導学院(4745)は「買い」

本日は四季報オンラインのデータが2021年2集・春号データに更新されました。四季報オンラインに掲載されている銘柄の分析記事がアップデータされましたので、保有銘柄や気になる銘柄には本日から目を通し始めています。 以前にもブログで記事を書いたこ…

不二家(2211)の酒井美紀の社外取締役選任理由 ー 「主婦としての観点」というのはかなり違う気がします

本日はお遊びのような記事を1つ書きます。中堅クラスのお菓子メーカーの不二家(2211)がタレントの酒井美紀(1978年生)を社外取締役に選任する旨を公表していましたが、同社の3月3日付の定時株主総会の招集通知の取締役選任議案に酒井美紀の経…

日銀公表の全国の銀行預金残高 ー 2月は前年同月比+10.0%

4月、5月に3月期決算企業の通期決算が発表されますが、本日はそれに備えて投資銘柄の周辺情報整理をしていますが、併せて株式投資案関連の名著を今週からじっくりと読み直したりしています。 中長期株式投資での名著と言われているのが米国のファンドマネ…

OECDが世界の経済成長率を上方修正

世界経済成長率はマクロ経済指標のベースになるものですが、OECD、IMF、世界銀行の3つがそれぞれ公表しています。 この中で3月9日にOECDが世界経済成長率の見通しの上方修正をしました。2021年に関して、昨年12月に公表したOECDの数…

日本製鉄の東京製綱に対する敵対的TOBが成立 ー 今後は東京製綱の定時株主総会での役員選任が焦点

本日は15時30分から金融庁フォローアップ会議が開催され、約2時間オンラインで会議を視聴しました。プライム市場に入る企業のコーポレートガバナンス・コードの在り方などについて委員からの意見が色々とありました。フィデリティ投信の三瓶氏の意見が…

日本製鉄による東京製綱への敵対的TOB ー 明日3月8日はTOB期限。今回のTOBでの日本製鉄の指摘は上場企業各社が留意すべき視点です

日本製鉄が1株当たり1,500円で東京製綱に敵対的TOBを実施しており、直近ではブログで次の記事を書いております。 このTOBですが、期間は1月22日からの30営業日ということで明日3月8日が最終日となっています。TOBでの取得予定株式数は…

株式投資指標であるPERの読み方

本日は保有銘柄のこの1週間の株価の動き、ニュース等の確認をしていますが、この他に最近購入したものの読めていない本が沢山あるので、少しずつ読み進めています。人の奨めもあり日本史、美術など自分の業務に全く関係のない本も最近購入したのですが、意…

書籍紹介「ストラテジストにさよならを 21世紀の株式投資論」(ゲーテビジネス新書 / 広木隆)

昨日、ブログでクニミネ工業の記事を掲載しましたが、クニミネ工業の昨日の終値は前日比+54円の1,268円でした。日経平均株価は65円安でしたが、やはり四季報でサプライズ銘柄の紹介などがされると、個人投資家は企業の分析などすることなく「買いだ…

中長期株式投資の銘柄分析:クニミネ工業(5388)ー四季報サプライズ銘柄

本日(今朝)は株式投資関係で簡単に1つ記事を書きます。昨日、四季報オンラインで3月期決算企業の中から、配当利回りの大きい5銘柄が紹介がされていますが、その中でクニミネ工業(5388)が入っていました。以下は四季報オンラインの記事になります…

買収防衛策の非継続の早期公表という手段もあります ー 資本市場へのアピールのため

本日の日経平均株価の終値は前週末比+697円の2万9663円でした。日経平均株価が3万円を超えた頃から「現在の株価はバブルではないのか?」という意見が聞こえてきますが、全くバブルではないと思います。日経平均もまだまだ大きく上昇が続くように…