中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

学習塾・予備校関連銘柄が今後期待できるのでは

今、コロナが終息した後に人々はどういう行動をとるかなと想像して銘柄のスクリーニングをしています。そういう中で今後期待できる銘柄の1つが学習塾・予備校ではないかと考えています。

学校が延期されている中、中学受験・高校受験・大学受験を来年迎える親子にとっての最大の関心事は学校が休みになることで受験に大きな影響が出ることです。3月から5月頃までが学校で勉強ができないのです。

とすると、コロナが終息した時点で、学校などは頼りにならないので、その遅れを一気に取り戻すため学習塾・予備校に頼るのだと思いますし、学習塾・予備校も千載一遇のチャンスと捉えて「短期集中コース」のような準備をするのだと思います。

私は地方出身で小学校から高校まで公立、大学は国立大学でしたので、まわりは決して受験に過熱した環境ではなかったのですが、今は東京都内に住んでいますが、自分の子供たちのまわりを見ると、親が教育熱心で、中学受験にしても子供を学習塾を2つ通わせているケースも結構多く驚きました。

そこまでしたところで、子供には頭の悪い子と良い子がおり、頭の悪い子にはいくら金をかけても、偏差値の低い中学・高校しか入れないという現実があるのですが、自分の学歴に劣等感のある母親は、自分の子供には少しでも偏差値の高い学校、最終的には一流企業に入り、安定した生活を送って欲しいということなのだと思います。

私は東京で子育てをする中ではじめてこんな現実に気づいたのですが、一定期間でも学校がマヒして授業が出来ないという状況に焦りを感じている受験生の家庭は非常に多いであろうと容易に想像できます。

ということで銘柄を探すと東京個別指導学院(4745)、早稲田アカデミー(4718)、明光ネットジャパン(4668)、学究社(9769)などは気になる銘柄です。

東京個別指導は、キャッシュリッチで3期連続で増収増益で、株主資本比率が高く、手元流動性も高く、個別指導で難関校への実績も増えています。また、講師である大学生の成長を強く志向してリーダーシップ・プログラムなるものもあり(それがサービス向上につながるため)、今後期待ができる銘柄のように思います。前からウィッチリストには入れていたのですが、1月21日頃(株式市場がコロナを認識したタイミング)から株価が400円近く下げており、今回一定株数購入しました。引き続き、首都閉鎖で株価が下落した段階で買い増しをしたいと思っています。

早稲田アカデミーは、集団指導塾『早稲田アカデミー』運営し傘下に医系『野田クルゼ』があり、明光ネットは、中高向け個別指導の補習塾『明光義塾』をFC軸に展開し医系大専門予備校『東京医進学院』も運営しています。

いずれも偏差値の高い学生を対象にしているようで、そういう学生の親子はコロナでの勉強の遅れに過敏になっているので、これらの塾のニーズが今後増えるのではと考えています。この2銘柄はもう少し分析したいと思います。

首都閉鎖が決まった時点で日経平均は大きく下落するので、そのタイミングでの買いに備えて分析を継続したいと思います。