中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

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役員になれないサラリーマンはシニア雇用以外を考えた方がよいのでは

本日のヤフーで日本IBMで定年後に再雇用された60代の男性2人が4月1日、同社を相手取り賃金の差額など約2,200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したとの記事がありました。

定年前と同じ仕事をしているのに基本給を17万円に下げられ、ボーナスも支給されないのは、労働契約法違反だとして訴訟を提起したようです。記事では、定年後は、従前と同じ職務を担当しているが、シニア契約社員の給与は月額17万円で年収は208万円と定められていると書かれていました。

この記事を読んで他の企業も定年後のお給料はこんなものでは?と思いました。役職定年を迎えると大学新卒の社員より年収は下がるとは良く聞く話です。

であれば、前にもブログに書いたのですが、役員になれないことが分かった段階でサラリーマンは特定分野の専門的知見と経験を徹底して身につけ、独立するくらいの意識で仕事に当たり、世間(会社外)に自分をアピールする必要があります。

自分のまわりの50代半ば~後半の方を見ると、常務・専務へと昇格し高い報酬を得る方と部長どまりでサラリーマン人生がおわり、再雇用に入って行くであろう方に分かれますが、後者は、はたから見ると正直「負け組」(=役員は「勝ち組」)の印象をどうしても受けます(私なども中途で入社したこともあり、役員になれず、このままサラリーマンをやっていてもあと10年も経たないうちに「負け組」の仲間入りをするのですが)。

であれば、このIBMの社員は低賃金を不満に思って弁護士を雇って裁判を起こすくらいなら、40代頃から何故、役職定年に向けてキャリア形成をしてこなかったのかなと思います。役員になれないのに50歳を過ぎても会社で遅くまで働いている男性や独身の女性社員を見ると、会社で長時間過ごすのではなく、もう少し頭を使って、外で活躍できるスキルを身につける、または株式投資で資産を増やすことに時間を使えばよいのにと思ったりします。

とあまり意味のない内容を書きましたが、この手の記事を読むたびに自分は決してこうならないようにしようと強く思います