中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

学習塾関連銘柄の成長の基本視点 - 「私の課長時代」の早稲田アカデミー社長の記事より

本日の日経平均株価終値は23,274円で前日比+184円と好調です。私の保有銘柄も株価は上昇トレンドにありますが、1月21日前の時点の株価を下回っている保有銘柄もまだ多く、上昇トレンドの中、買い増しをするチャンスの終盤かなと考えたりしています。

さて、今回は、本日付けの日経新聞に「私の課長時代」ということで学習塾の早稲田アカデミーの社長の記事がありましたが、この社長が学習塾の成長のポイントとして、次のことをあげていますので紹介します。

  • 学習塾は無形サービスで講師など人材が全て。良い授業を提供すれば生徒が集まるが、そのためには優れた人材を採用し育てる必要がある
  • 授業の質を高めるべく、講師を集めて模擬授業を繰り返し、仲間同士で切磋琢磨できる雰囲気つくりを心がけた
  • 塾の目玉になるカリキュラムを作成した。早稲田実業中学の合格実績でナンバー1になることを掲げた
  • 学習塾の運営で大切なのは教室の空気。講師が熱を伝えることが重要になる

受験をしてきた社会人の方は、塾や予備校で授業を受けたことがあるかと思います。上に掲げたことは、自身の子供時代を思いだすと、いずれも「その通り」と感じることばかりだと思います。

学習塾はサービス業ですので、サービスを提供する講師がいかに顧客の満足度を高めるかが重要であり、そのためには、塾がサービスを提供する講師の満足度をあげる取り組みをしていく必要があります。この典型が東京ディズニーランドと言われています。

学習塾関連銘柄の成長性を考える場合、その企業(学習塾)が講師の育成にいかに力を入れているかが中長期での成長のポイントになりますので、その点に注目して銘柄を探すと良いかも知れません。この観点からは、東京個別指導学院は期待できる銘柄のように私は考えています。