中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

社外取締役のメッセージの発信はどういう態様が良いでしょうか?

本日はブログの文字の形態を変えてみました。他の方のブログを見ると、太字に黄色やピンクのハイライトが付されており、見やすいなと前から思っていたので、ネットでやり方を調べて変えてみました。これまでは、強調すべき箇所は太字だけでしたが、太字の箇所に蛍光ラインが付いているかと思います。けど、PCやiPadから見るとたしかにそのように表示されるのですが、何故かiPoneから見ると蛍光ラインが表示されず。別の方法があるのかも知れません。

さて、前回、社外取のメッセージの発信が重要であることを書きましたが、このメッセージをどのような態様で統合報告書等で発信すればよいでしょうか?

まず普通に考えられるのは、各社外取のメッセージをそれぞれ掲載するということがあります。社外取のA氏、B氏、C氏がそれぞれ独立したメッセージを掲載します。けど、これはあまり好ましくないように思います。この場合、お決まりの言葉が並ぶことが多く、本音が見えてこないケースが多いからです。

そこで、お薦めは複数の社外取の座談会形式です。先ほどのA氏、B氏、C氏が座談会形式で語る態様です。これに座談会の様子の写真を加えます。身振り、手振りを交えて議論が白熱している写真であることが重要です。これにより、本音で意見交換をしている様子が見てとれます。

社外取以外に経営トップなどの社内取締役が座談会に参加している会社の統合報告書も時々見ますが、個人的には、社内の人は登壇しない方が良いような気がします。経営トップなどが座談会に参加すると、その方に遠慮して社外取は発言内容を選択しているような印象を与えてしまいます。

また、例えば、コーポレートガバナンスに精通した専門家や大学教授が司会として座談会に参加する統合報告書もたまに目にします。しかし、これも、個人的な意見になりますが、社内のことが良く分からない人が司会に入ると、議論がどうしても形式的な印象を与えるような気がします。「コーポレートガバナンスのあるべき姿とは・・」といった学問的な議論に流れる印象を受けます。司会の方が社内のことに精通していないのがその理由です。

このように、複数の社外取での座談会形式でのメッセージの発信が機関投資家にアピールする上では望ましい気がします。