金融庁の「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス ・コードのフォローアップ会議」が4月19日に、約1年ぶりに開催されるようです。まだ資料は公表されていませんが、久しぶりの開催ですね。
ご存じの方も多いと思いますが、このフォローアップ会議はスチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードが議論される会議です。コーポレートガバナンス・コードは2015年に制定されてから3年毎に改訂され、直近では2021年に改訂されています。もし改訂されるとすると2024年ですので、この改訂に向けて議論が再開するのでしょうかね?まだ何とも言えませんが。
2021年当時と比較すると上場企業を取り巻くコーポレートガバナンスの状況にも結構な変化があったかと思います。思いつく限りであげますと、人的資本の取組みの開示の動き、無形資産への企業の取組み開示の動き、株価を意識した経営といったところですね。社外取締役の能力を問う流れも強まっています。3年前はとりあえず、数を増やせということで、社外取の数は増えたけども、結局は企業経営やビジネスのことが分からない社外取が多くなり、企業の稼ぐ力が向上しておらず、社外取の質を強化せよというのが今の動きです。
コーポレートガバナンス・コードはROE向上がベースにありますが、ここ最近の世の中の動きとしては、企業には株価向上の意識が求められています。成長戦略の策定とそれに対する機関投資家への説明です。
今回、改訂が議論されるとすると株価意識と機関投資家との対話がポイントになるかも知れませんね。4月19日のフォローアップの資料が公表されましたら、ブログでも紹介して行きたいと思います。ちなみに、金融庁のフォローアップは直近では、2022年5月に開催されており(第27回会議)、ブログでも触れていましたので、以下再掲いたします。