コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

【分かりやすいコーポレートガバナンス】卓球の福原愛氏の社外取締役選任理由 ー 「卓球の見識を企業価値向上に活かす」

本日からコーポレートガバナンスについて、時々、身近な例について記事を取り上げていく予定です。「分かりやすいコーポレートガバナンス」というタイトルを付けてみました。「コーポレートガバナンスって何?」という方向けに簡単な内容にして、ツイッターでも発信していきます。

時折タレントが社外取締役に就任するケースがあります。タレントが大手上場企業の社外取締役に就任するなど「まじか!」と仰天するケースも稀にありますが、卓球の福永愛氏が卓球Tリーグの「琉球アスティーダ」の社外取締役に就任するようです。琉球アスティーダは非上場企業ですが、何故かIRのサイトがあり、株主総会の招集通知が掲載されています。

https://ryukyuasteeda.jp/wp-content/uploads/2021/11/20211116.pdf

福原愛氏は、日本だけでなくアジアでも認知度が高く、卓球業界における豊富な経験と幅広い見識を有しております。それらの知見を当社の企業価値向上に活かし、かつ独立した立場から取締役会の意思決定の妥当性、相当性を確保するための助言・提言をいただける人材であると判断したため、社外取締役候補者といたしました。福原愛氏の就任により、当社のアジア戦略も加速してまいります

福原氏の知見を企業価値向上に活かすということです。企業価値とは、将来フリーキャッシュフローの割引現在価値です。将来フリーキャッシュフローとは、税引後営業利益+減価償却費ー運転資本の増加ー設備投資です。つまり、福原氏の就任により、琉球アスティーダの営業利益の増加、その前提として売上高の増加が期待できるということです。分かりやすいですね。

タレントを社外取に起用するということはその知名度から、会社の売上高アップを期待してのことと思います。けど、コーポレートガバナンス上期待される社外取締役の役割は何でしょうか。CEOの経営戦略のサポートとリスクテイクのモニタリングです。その点では、福永氏は卓球のプロなのでこの会社の社外取に就任することは適切なのだと思います。

けど、時折、元女子アナとか全くもって意味不明な人物を社外取に起用する会社もあります。そういう会社は社外取の意義を一度良く考えた方がよいかと思います。非上場企業であればどうでもよいのですが、上場企業の場合は多くのステークホルダーがいるためです。