本日は興味深い投信を1つ紹介します。フィデリティ・世界割安成長株投信です。私が以前より集中投資をしているある銘柄がこの投信に組入れられていることを先日たまたま知り、どういう銘柄が組入れられているのかと思いさっと調べてみました。
この投信の愛称は「テンバガーハンター」です。テンバガーの原石を世界中から発掘することが狙いです。米国の著名ファンドマネジャーであったピーター・リンチの愛弟子と言われているジョエル・ティリングハストが運用責任者です。
ジョエル・ティリングハストは、ウィキペディアによれば、「ピーター・リンチ同様『誰もが知っている身近な会社に投資する』というスタイルを踏襲。逆にいうと、『自分が理解できない銘柄には投資をしない』というのが哲学の一つである。得意な投資対象は世界中の中小型株(基本は小型株)」ということのようです。この投信の投資方針は、高い競争力と健全な財務を持つ会社、市場が見逃している割安な成長株としています。
第1期(決算日 2021年2月22日)の運用報告書に組入日本株が記載されており、148銘柄となっており、主な銘柄をいくつかあげると次のとおりです。
- 8001 伊藤忠商事 1,060千株
- 6670 MCJ 863
- 9717 ジャステック 346
- 1835 東鉄工業 276
- 1879 新日本建設 222
- 2735 ワッツ 220
- 7619 田中商事 204
- 1898 世紀東急工業 204
- 1930 北陸電気工事 190
- 7856 萩原工業 175
- 6459 大和冷機工業 170
- 5388 クニミネ工業 125
- 3023 ラサ商事 120
- 5357 ヨータイ 119
- 1949 住友電設 113
この銘柄を見て気付く方もいるかも知れませんが、アクティビストが保有する銘柄もいくつかあるようです。株価上昇には、利益の成長は当然ですが、これに加えてカタリストが必要ですが、アクティビストの存在がカタリストとなる可能性も高いといえます。