中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

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エムビーエス(1401)が建設コンサル大手のパシフィックコンサルタンツと5度目の業務提携を更新

 国土強靭化関連銘柄の1つにエムビーエス(1401)があります。独自研磨法と特殊コーティングでの外装リフォーム会社で、直近のブログは次のとおりです。

同社はスケルトン工法という技術を用いて、トンネルや高速道路の強化を行う事業を行っている小型銘柄で保有銘柄でもあり、定期的にプレス等をウォッチしているのですが、11月20日に建設コンサル大手のパシフィックコンサルタンツとの間で5度目の業務提携更新をしたことを公表しました。以下はプレスリリースの抜粋です。

「当社は、パシフィックコンサルタンツ株式会社と5度目の業務提携更新を行いました。パシフィックコンサルタンツ株式会社とは、2011年9月7日にスケルトン工法の改良及び技術支援を目的とした業務提携契約を締結し、今年で10年目を迎えます。パシフィックコンサルタンツ株式会社は総合建設コンサルタントとしてのノウハウを生かし、スケルトン工法の性能を向上させるために必要な技術的知見の提供、海外展開促進などの支援をしていただいております。本工法はこれまでに橋梁やトンネルの補強工事など、全国各地で採用されており、施工実績は直近1年間では100件、合計では600件を超えました。」

エムビーエスは売上高は国内ですが、今後は海外展開も期待できるかも知れません。エムビーエスは、テレビ東京のニュース番組でも高い技術力を有する企業として2回ほど特集が組まれています。国土強靭化に関しては、国は2021年度から12兆円規模の5ヵ年計画を予定し、12月に纏める追加対策と併せて閣議決定される予定です。

ところで、建設コンサル会社では、最大手が1位が日本工営、2位がパシフィックコンサルタンツ、3位が建設技術研究所、4位がJR東日本コンサルタンツ、5位がオリエンタルコンサルタンツとなっています。エムビーエスは小型銘柄であり、1日の株式売買高も15,000株程度と小さいのですが、今後、大きな飛躍が期待できる銘柄として期待しています。