コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

コーポレートガバナンス、中長期での株式投資、企業分析、企業価値評価、IR等について、新聞記事を中心に投資銀行・東証1部事業会社での実務経験を通じて気づいた観点を踏まえて分かりやすく解説していきます

社外取締役と投資家との対話が必要ないと考える会社は29%

昨日、フォローアップ会議が開催されたことを記事に書きましたが、資料をあらためて読むと事務局資料の中に社外取締役と投資家との対話の記載がありました。これは今回の改訂コーポレートガバナンス・コードの論点の1つでもあります。

事務局資料を見ると、エンゲージメントへの社外取締役等の参加として、社外取締役と投資家との対話について個別に対話の機会を作っている企業は約5%に留まる」との記載がありました。圧倒的に少数ですね。一方、社外取締役と株主の個別の対話は行っていないし、行う必要性を感じない」が29%にのぼります。なかなか凄い数字ですね。必要性は感じて欲しいところです。

社外取締役がエンゲージメントをすると困るという会社は多いと思います。理由はシンプルで勝手にぺらぺらと余計なことを遠慮なく話をされることが困るということだと思います。一方、投資家は、まさしく本音を知りたいのであり、社外取締役が考える会社の課題などについての率直な意見を聞きたいというところだと思います。

会社は自社の課題や恥を秘密にしておきたいし、投資家はありのままの姿を知りたいというところです。私も投資する銘柄の社外取締役の忌憚のない意見は聞いてみたいところです。今回のコーポレートガバナンス・コードの改訂においてどのような扱いになるのか関心の高い事項の1つです。

ところでいつも思うのですが、このフォローアップ会議で公表される資料に記載の情報は非常に参考になる有用な情報と思います。コーポレートガバナンスについて書かれてた本も書店に行くと沢山ありますが、一番良い勉強の教材は、このフォローアップ会議の資料と議事録であると思います。詳細を読む方はなかなかいないと思いますが、コーポレートガバナンスについて深く勉強したい方は是非お薦めです。私も本日は仕事の帰りに過去3回分の資料と議事録をコピーしましたので、あらためて明日から週末も使いじっくりと読んでいきたいと思っています。

株主総会の準備も近づいてきましたので、最近改正された会社法についても今後、ブログで記事にしていきたいと思います。