中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

個人株主のプロフェッショナル視点向上のためのコーポレートガバナンス勉強会 ー はじめに

暑い毎日が続きます。私の方は7月は多忙な日々が続いていますが、明日は地方に出張し、夜は会食の予定です。人と酒を飲みながら食事をするのは楽しいのですが、帰りが新幹線であり、、金曜日も作業が忙しいので、深酒をしないよう注意が必要です。

さて、今回から複数回にわたり、「個人株主のプロフェッショナル視点向上のためのコーポレートガバナンス勉強会」というタイトルで記事を不定期に掲載したいと思います。本年の株主総会も終わったばかりで来年の総会までだいぶ時間がありますが、物言う株主はこれから下期にかけて企業をじっくりと分析するのだと思います。企業のコーポレートガバナンス上の課題を1つずつ拾い、それを総会シーズンで企業にぶつけるための準備期間です。これは個人株主も同様であるべきです。

個人株主で株主総会で議決権を行使する方もいるかと思いますが、おそらく何の判断基準も持たずに、会社提案議案に賛成するケースが多いのだと思います。けど、これって日本の株式市場の活性化にはよろしくないですよね。

とは言え、個人株主にとっては、「機関投資家はどういう基準で判断しているのだろうか?」という疑問もあるところだと思います。私は機関投資家と対話をするのが仕事の1つですので、機関投資家の考えは熟知しているつもりでいますが、仕事で関与したことのない個人株主の方には、全く縁のない事柄なのだと思います。

そこで、個人株主の方に機関投資家の議決権行使基準の基本的な考え方を理解していただき、自分の投資先企業の総会議案を判断して貰えればと思っています。会社提案議案を判断するだけでなく、株主として質問状を投資先企業に提示したり、株主総会で堂々と議長にコーポレートガバナンスを武器に質問をして欲しいと考えています。それが企業価値の向上につながるからです。

ブログでは難しい内容は避けて、機関投資家の考え方、つまり機関投資家はどう投資先企業の総会で議決権行使をするのかなど、初歩的なことをわかりやすく解説していく予定です。是非、今後、ブログで記事をご覧頂ければ幸いです。