中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

個人投資家のコーポレートガバナンスの理解力の向上が大事です ー 近いうちにブログのタイトルを変更する予定です

このブログですが、開設した当初は、実務ニュースの解説が主でしたが、ブログを継続する中で、少々目的が変化してきました。2018年、2021年のコーポレートガバナンス・コードの改訂、この数年での非財務情報に着目しての機関投資家の中長期視点での投資の高まりなど、機関投資家コーポレートガバナンス・コード、ESGへの造詣が非常に深くなってきていると感じます。今更言うことでないのかも知れませんが。

私の場合、これまで5年以上にわたり機関投資家と定期的に意見交換などをしてきましたが、4〜5年前には非財務情報、ESGに関心を払う機関投資家は少なかったのですが、ここ2〜3年で潮流が大きく変化したなと感じます。機関投資家との非財務情報に関する面談を実施する際、数年前であればアナリストは同席しないケースも結構多かったのですが、ここ最近はアナリストと責任投資の担当者が同席することが普通になっており、投資対象の観点から非財務情報の比重が高まってきたことの証と言えます。コーポレートガバナンス・コードは、上場企業と投資家との対話の手順書になっているのだと思います。

一方、依然として個人投資家にはコーポレートガバナンス・コードは馴染みが薄いのではないでしょうか? けど、中長期投資を志向するプロの機関投資家が対話の手順書としてコーポレートガバナンス・コードを活用しているのですから、個人投資家も是非ともこのコードを深く理解した方がよいのではと私は強く思います。

勿論、機関投資家個人投資家の銘柄に対する投資金額は違います。機関投資家は1銘柄あたり数十万株〜数百万株以上を保有することが常です。一方、個人投資家は1銘柄あたり数百株からせいぜい数千株、お金の余裕のある人でも数万株となります。この程度の株式しか持たないのに、コーポレートガバナンスなど理解しても投資への影響はないのではないか、という考えを持つ方もいると思います。

しかし、個人投資家も中長期で株式投資をする場合には、機関投資家と視点は同じであるべきと思いますコーポレートガバナンス・コードは、企業の持続的成長かつ中長期での企業価値向上に資するルールであり、金融庁、大学の著名な教授、資本市場関係者などが時間を割いて議論をして、作り上げたものです。つまりそれだけ価値があり、有用なものだと思います。

であれば、個々の個人投資家の力は小さくでも、多くの個人投資家コーポレートガバナンスに精通して機関投資家と同程度のレベルにまで到達し、企業に建設的な提案をすることで企業価値向上を図ることが出来るのだと思います。

ということを考えてながらブログを書いています。個人投資家の方向けにコーポレートガバナンスに関するセミナーなど出来ればよいのですが、実現にはかなりハードルがありますので(お声がかかればやりたいところです)、当分の間はブログでの情報発信に力を入れています。ということで、週末にでもブログのタイトルを上記のような内容に沿った内容に少し変更しようかと思案中です。