中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・コンサルティング / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

物言う株主の視点からのコーポレートガバナンス・コードの読み方(第1回) ー はじめに

3月18日に四季報が発売、四季報オンラインのデータが更新されたことを受け、明日からは、保有銘柄と関連銘柄の四季報データの読み込みをする予定です。中小型銘柄はアナリストレポートも発行されておらず、また、IRの情報開示に消極的(=時代遅れ)な企業も多いので、四季報の記事は参考になります。個人投資家の方は、四季報を読んだ上で、企業のIR部門にどんどん質問するとよいと思います(保有銘柄でない場合には躊躇することもあるかと思いますが、保有銘柄であれば個人株主は何の遠慮もなく、IR部門に何度も電話またはメールで質問することをお薦めします)。

本題ですが、連休明けから、業務上の必要がありコーポレートガバナンス・コードの全原則・補充原則を1つ1つ分析して、他社の対応事例を分析する作業を行う予定です。背景の詳細はお話が出来ないのですが、上場企業のコーポレートガバナンスの取組み状況の調査といったところです。

コーポレートガバナンス・コード(=CGコード)が制定されたのは2015年です。2015年当時にCGコードの実務を担当された方は、当時はかなり深く勉強されたのだと思います。しかし、そこから既に7年が経ちます。その間に2018年、2021年と2回の改訂がありました。企業では人事異動もあるので2回の改訂の時の実務ご担当の方は2015年には担当していなかったという企業もかなり多いのだと思います。

そういう企業は要注意です。何故ならば、アクティビストはCGコードをかなり細かく分析しており、今や企業を攻撃して、他の機関投資家の賛同を得る上での材料にしているからです。このため、上場企業の実務担当者は、株主総会の時期も近づいていることもあり、CGコードを深く読むことが必要だと思います。2018年からはじめてCGコードを担当したという方であれば、2018年の改訂の箇所には精通しているものの、全体の理解が不十分というケースもかなりあると思います。

そこで、このブログでは、コーポレートガバナンス・コードを詳しく連載形式で解説して行きたいと思います。ただし、単なる解説ですと面白くないかと思います。そこで、物言う株主の視点から解説を加えていきたいと思います。

つまり、物言う株主の視点から、CGコードのポイントを説明します物言う株主活動をされるプロの機関投資家個人投資家の方に参考になるような内容にしたいと思います。個人投資家コーポレートガバナンス・コードの理解を深めることが企業価値の向上にも繋がるのだと私は思っています。

先日、「コーポレートガバナンス報告書の読み方」をブログで今後掲載する予定であること以下記事に書きましたが、「物言う株主の視点からのコーポレートガバナンス・コード」の方に統合して、こちらで記事を書いていきたいと思います。

次回は、まずはCGコードの5つの基本原則である「株主の権利・平等性の確保」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主との対話」について大きな観点についてポイントを解説したいと思います。是非、ご関心のある方は今後も連載記事をご覧頂き、また、お気づきの点などあればご質問を頂ければと思います。