中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会 (第3回 )

検討会の第3回が9月8日に開催されました。毎度のことながら事務局資料は次のとおりとなります。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/tousi_kentokai/dai3/siryou3.pdf

この検討会は議事録が公表されないのですが、前回の第2回会議での意見も最初に数ページ掲載されています。ただし、各委員の意見なので流し読み程度で足ると思います。資料の中では、多くの企業の知財部門は「特許出願・権利化」「知財係争リスクの極小化」の重要度・実施度が高い一方、経営に資する戦略的な知財活動については、重要度・実施度が低い傾向にあるという内容が記載されています。

第3回では大きく3点が議論されたようです。1つ目は、社内において知財投資・活用戦略の実行のためのガバナンスとして「社内の幅広い知財の投資・活用戦略の実行に向けた社内体制をどのように構築すべきか?」「取締役会が知財投資・活用戦略の実行を適切に監督できる体制・環境をどのように整備すべきか?」です。2つ目は「日本企業の知財投資・活用が進んでこなかった背景について」で、3つ目は「知財投資・活用戦略の開示の在り方について」です。

第4回会議は9月22日に開催されコーポレートガバナンス報告書への対応が議論されるようです。