昨日は菅首相が自民党総裁選への出馬を見送ることが公表されましたが、3日の日経平均株価の終値は前日比+584円の大幅高となりました。市場が好感したようですね。
さて、昨日の日経新聞の1面でオーケーが関西地盤の食品スーパーの関西スーパーマーケットに買収提案する旨の記事が掲載されていました。オーケーは次のとおり公表しています。
次の記載があります。
- 関西スーパー様に対して、2021 年6月に、関西スーパー様の上場来最高値(1992年2月 10 日)と同値である一株当たり 2,250 円で上限なしの公開買付けを実施する提案を行っておりましたが、弊社提案内容に関する関西スーパー様との実質的な協議の場は設けられませんでした。そのような中、株式交換を手段とする関西スーパー様と H2O グループ様との経営統合等と、現金対価の弊社提案とを、関西スーパー様の株主利益の最大化の観点から公正に比較検討頂けたのか、懸念しております。
- 関西スーパー様が設置した特別委員会の答申及び関西スーパー様が公表したH2O グループ様との経営統合等に関するプレスリリースは、少数株主保護の観点から十分な説明がなされていないと考えております。
- 弊社提案の方が関西スーパー様の企業価値向上及び少数株主の利益により資するものと考えますので、今後開催される関西スーパー様の臨時株主総会では反対の票を投じる予定です。また、仮に H2O グループ様との取引が撤回される場合、関西スーパー様の取締役会が弊社提案に真にご賛同頂けることなどを前提として、一株当たり 2,250 円で公開買付けを行う意向があります。
一方、これに対して、関西スーパーは次のプレスを公表しています。
http://www.kansaisuper.co.jp/upimages/irinfo/irnews_631.pdf
関西スーパーは、H2O グループとの本経営統合を推進する予定であって、これを撤回する意向はないようです。敵対的TOBに発展するのでしょうか。
以前にホームセンターの島忠ホームズがDCMと統合をしようとしていたところ、ニトリがより高い価格でTOBをしかけきて、最終的にニトリの提案を受け入れたケースが記憶に新しいところです。この時は、ニトリがDCMよりはるかに高い価格でのTOB 価格を提示したことに対して、島忠の独立委員会は、島忠の株主価値向上の観点から、ニトリのTOBに応じるべしと判断しています。当時のブログの記事を再掲いたしますので、是非ご覧頂ければと思います。オーケーと関西スーパーの進捗も今後ブログで掲載していきたいと思います。