ホームセンターのDCMホールディングスの島忠に対するTOB(島忠の取締役会の同意のある友好的TOB)に対して、先日、ニトリも島忠にTOBをする意向がある旨報道がありましたが、今度は、島忠株を旧村上ファンドが数パーセント取得し、島忠に色々と提案をしていることが報道されています。この数日間で面白い展開になってきましたが、本件は明日以降にブログで少し触れたいと思います。
さて、来週から企業の7-9月期の決算発表が本格し、その分析で私は忙殺されることになりますが、本日は主要ゼネコンの2020年度の通期業績見通しについて紹介したいと思います。前年度比較で、営利は営業利益、経常は経常利益の略です。
- 大林組 売上高 △10.3% 営利 △22.1% 経常 △20.8%
- 大成建設 △17.2% △51.7% △51.5%
- 清水建設 △12.6% △38.3% △39.1%
- 鹿島建設 △ 7.0% △15.8% △19.5%
- 五洋建設 △14.1% △16.9% △16.9%
- 戸田建設 △ 4.2% △26.2% △25.4%
- 前田道路 △ 4.1% △ 6.0% △ 6.4%
- 安藤ハザマ △ 3.5% △ 4.5% △ 8.7%
ゼネコンは11月上旬から第2四半期決算発表が始まるので、業績予想が修正される可能性もあるので、またアップデートをしたいとは思いますが、建設業界の今後の見通しはどうでしょうか?
アナリストにより意見は違うかも知れませんが、長期的に見た場合、プラス成長が期待できるという意見が強い気がします。今後は老朽化したインフラや建物が更新期を迎え、公共工事は国土強靭化、民間工事は都心再開発等の大型プロジェクトもあるかと思います。
また、巣ごもり消費によるネット通販の増加による物流施設の増加、5G通信設備工事がプラス成長に寄与するという声も聞きます。東京五輪後は、しぼむのではという意見も前にはありましたが、決してそんなことはないように思います。Q2のゼネコンの決算は注意深く見て行きたいと思います。