中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

【論点】金融審議会「公開買付制度・大量保有報告制度等ワーキング・グループ」 ー 第1回

昨日、ブログで記事を書きましたが、本日第1回会議が開催されました。動画配信されていたので途中までライブ視聴したのですが、委員からの意見が続くだけでしたので少々飽きてしまい、途中で視聴をやめてしまいました。事務局説明資料は次のとおりです。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tob_wg/shiryou/20230605/03.pdf

資料に記載の論点をいくつかピックアップしますと、まず1点目はTOB規制です。

①市場内取引を規制の対象にすることの要否 ②3分1ルールの閾値を下げることの要否 ③TOBの差止制度の創設 ④TOB違反の事後的救済制度などがあげられています。

2点目は、 大量保有報告制度です。①共同保有者の範囲の明確化(現行法制上は、合算する共有保有者の範囲が不明確)②違反に対する罰則の実効性確保があげられています。3点目は、 実質株主の透明性で実質株主の把握制度の創設です。いずれも興味深い論点ですね。

議論はこれからも暫く続くと思いますので、引き続きブログで説明をしてする予定です。