中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

【コーポレートガバナンス報告書の読み方①】GPIFが「優れたCG報告書」を公表

昨日は、業務上の必要があり色々な企業の統合報告書を半日ほど時間をかけて読んでいましたが、日清食品の統合報告書が印象的でした。次のURLのとおりですが、なかなかユニークです。遊び心が満載であり、こういう統合報告書を作成すると社内でも幅広い人に統合報告書を読んでもらえるし、個人投資家にも親しんで貰えるのだと思います。 

VALUE REPORT (統合報告書) | 日清食品グループ

さて、3月15日にGPIFが次のとおり「GPIF の国内株式運用機関が選ぶ『優れたコーポレート・ガバナンス報告書』」を公表しました。

https://www.gpif.go.jp/esg-stw/20220315_corporate_governance_report.pdf

昨年の6月に改訂のコーポレートガバナンス・コードを踏まえてのコーポレートガバナンス報告書(CG報告書)を評価した模様です。丸井、積水ハウス東京海上ホールディングスがトツプ3ですが、他に合計で40社の上位企業が掲載されています。

CG報告書はCGコードに基づいて開示が求められているものですが、非常に読みにくいのがネックです。視認性が悪い。従って、CG報告書以外にコーポレートガバナンスガイドラインコーポレートガバナンス・コード対比表を作成している企業も多いところです。

コーポレートガバナンス・コードは3年に1回の改訂ですので、次回改訂は2024年かと思います。CG報告書は、視認性が悪いものではありますが、企業のコーポレートガバナンスについて唯一の網羅的開示がされている重要書類ではありますので、しっかりと目を通すことは大事です。けど、いかんせん読みにくいという方も多いかと思います。

そこで、次回以降、コーポレートガバナンス報告書の読み方というタイトルでブログで連載をして行きたいと思います。