中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

「『なでしこ銘柄』の選定が始まります」が何のため?

先日、経産省がホームページで、なでしこ銘柄の選定の本年度の取り組みについて公表しました。経産省は、東証と共同で女性活躍推進に優れた企業を「なでしこ銘柄」として選定する取組を、2012年度から実施しています。

本年は、女性活躍推進に積極的に取り組んでいることを対外的にアピールすることを目的とした「なでしこチャレンジ企業」リストを作成する予定で、女性活躍度調査(10月7日~11月8日)を実施するようです。

この回答内容をもとに「なでしこ銘柄」「準なでしこ」の選定をはじめ、特徴的な取組を取り上げて「なでしこ銘柄レポート」等で広く普及していく予定とのことです。

 1. 「なでしこ銘柄」「準なでしこ」選定枠について

  • 業種毎にスコアが上位の企業を「なでしこ銘柄」として選定
  • 「なでしこ銘柄」として選定されなかった企業を、業種にかかわらず「準なでしこ」として選定

 2.女性取締役登用の更なる促進

  • コーポレートガバナンス・コード」の改訂等を踏まえ、昨年度は、「なでしこ銘柄」の選定において、女性取締役が1名以上いることをスクリーニングの要件として設定。今年度も、引き続き当該要件を設定するが、女性取締役登用の更なる促進を図る観点から、女性取締役が複数名いる場合には、より高いスコアを付与する。
  • 具体的には、2020年に上場企業の女性取締役比率を10%以上とする政府目標も踏まえ、「女性取締役が複数名おり、かつ、女性取締役比率が10%以上」の企業について、従来の「女性取締役比率」に関するスコアリングに更に加点する

政府は、女性活用を推進するために色々と取り組んでいるようです。他にも「健康経営銘柄」とか色々とありますが、これらの銘柄の株価パフォーマンスはどうなのでしょうかという疑問があります。

少なくととも、普通の感覚を持った投資家であれば、「なでしこ銘柄だから投資する」など馬鹿なことはまず考えないと思います。その点では、こんなアホな銘柄選定をよくやるなというのが私の考えです。

「健康銘柄」や「なでしこ銘柄」のポイントは、それに認定されることで、世間にアピールすることでで企業イメージがアップしたり、採用の際に「優しい会社」のイメージを学生に与えるということにあります。

最近の学生は、人に優しい会社を選ぶのでそれにうってつけの材料ですので、部品メーカーや材料メーカーなど世間から見たら知名度が皆無の会社は、頑張って銘柄選定されるよう取り組むのが良いのかも知れません。

ただし、こんな目的であれば、銘柄選定などと名称を付けるのではなく、「女性活用を頑張っている会社」として表彰をすれば足るかと思います。

 さて、明日から3連休ですが、eスポーツの銘柄を色々と選択したのですが、投資の選別が難しいところですが、幸いに今は各社のHPでIR動画が見れたり、また、You tubeでもIR動画が見れますので、ひとおり3連休で選別したいと思います。