中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

東京ソワールが臨時株主総会の議案補足資料を公表 ー 買収防衛策のスキームが分かりやすく書いてあります

東京ソワールですが、7月30日に臨時株主総会を開催して買収防衛策の導入について株主の承認を求める予定ですが、7月15日に議案の補足説明資料を公表しました。https://www.soir.co.jp/wp-content/themes/tokyo_soir/pdf.php?postid=22605

今回の買収防衛策はフリージアを対象としたものであることなどが書かれています。全体を簡単に把握するには便利な資料かと思います。ところで、東京ソワール株主総会議案の議案を見て気付いたのですが、第3号議案は次のとおりとなっています。

フリージアマクロス社が当社の買収防衛策に違反して、大規模買付行為等を行った場合において、当社の取締役会が、当社の独立委員会から対抗措置の発動の勧告を受けた場合、買収防衛策上の対抗措置の発動を行うことを承認する件

買収防衛策ルールに違反した場合には、取締役会決議で対抗措置を発動できることは一般的ですが、東京ソワールの場合、この点だけを議案としてあえて切り出して株主総会に諮るのですね。可能な限り株主意思を確認したいということかと思います。