中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

投資家との対話の充実の動き-サステナブルな企業価値創造に向けた対話の実質化検討会

11月22日に経産省サステナブル企業価値創造に向けた対話の実質化検討会を新たに設置することを公表しました。

第1回検討会は11月26日(火)に開催されます。この検討会で議論・検討が予定されている事項、論点は次のとおりになります(経産省のホームページから抜粋)。

(1)対話の現状を踏まえた対話の質の底上げ

  • 対話に関する現状認識、課題の共有
  • 目的に応じた対話についてのグッドプラティクスの共有
  • 企業・投資家同士、企業と投資家の継続的対話のための「場」の在り方

(2)投資家・資本市場を取り巻く環境の変化を踏まえた、今後の企業と投資家の関係性について

  • 資本市場をめぐるコスト極小化の動きと各プレーヤーの役割・在り方
  • ESG投資を通じた企業の価値創造の可能性

(3)個別分野等での検討の報告・議論

  • 企業経営とSDGs-「SDGs経営ガイド」の具体化
  • 無形資産(イノベーション・研究開発/デジタル・トランスフォーメーション/人材)に対する投資の更なる促進

要するに機関投資家と企業との対話は進んだが、更なる改善に向けての検討事項を本検討会で明らかにしていくという趣旨かと思います。こういった検討会は委員が誰であるのかが重要ですが、例によって委員長は一橋大学の伊藤教授であり、今回は企業の参加者が多いです。

 月1回程度開催し、2020年春を目途に議論の取り纏めを行うようです。非公開ですが、資料と議事概要は公表するとありますので、今後、何か気になる情報などあれば、適宜ブログでも掲載していきたいと思います。