中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

企業価値評価

複数の事業セグメントを持つ上場企業は理論株価を定期的に分析することが必要 ~投資銀行でなくても出来る株価算定(バリュエーション)

有価証券報告書の改正の中、役員報酬について記載する予定でしたが、今回は簡単に別ネタについて紹介したいと思います。 5月8日の日本経済新聞朝刊で「最高益も市場は低評価」とのタイトルの記事で、ソニーの事業は8つに分かれているところ、事業別の収益…

#4 M&Aにおける対象会社の企業価値評価(実務現場の視点から)④

前回の「その3」に続いて、対象会社の事業計画が手許にないM&Aの初期段階で、DCF法でざっくりレベルで企業価値算定を行う際の具体的な手法について書いてみたいと思います。なお、他の方の手法と比較したこともななく、ざっくりと算定するといってももう少し…

#3 M&Aにおける対象会社の企業価値評価(実務現場の視点から)③

DCF法について前回に引き続き話しをさせて頂きます。 M&Aの際には、買手が自ら、またはフィナンシャル・アドバイザーを起用して売主(=株式譲渡の場合には、対象会社のオーナー(株主))に興味のほどを伝えます。そして、売主との間で合意した場合には、秘…

#2 M&Aにおける対象会社の企業価値評価(実務現場の視点から)②

前回は、対象会社の企業価値評価方法として、①マーケット・アプローチ、②コスト・アプローチについて書きましたが、今回は、③インカム・アプローチとしてDCF法(ディスカウント・キャッシュフロー法)についてお話します。(前回の①、②に続いて③としておりま…

#1 M&Aにおける対象会社の企業価値評価(実務現場の視点から)①

本日から数回に分けて、M&Aの際の初期検討をする際の企業価値評価のアプローチ手法について事業会社での事業・経営企画担当としての実務を通じて気付いたところを書きたいと思います。 事業会社においてM&Aの初期検討での企業価値評価実務を通じて、書籍…