本日は3週間ぶりのテレワークになります。一旦仕事が落ち着いたので、本日はこれまでのインプット情報の整理、関連資料の読み込みに加えて、今後のアウトプットの骨子作りを自宅でじっくりと行う予定です。実際の資料の作成はオフィスでやった方が効率的ですが、資料の構成等の大枠をじっくり考えるには、静かな環境が大事かなと考える次第です。
さて、本日は新聞記事を1つ。2月28日の日経新聞に次の記事がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68814820X20C23A2DTA000/
世の中の不確実性の高まりの中、企業の未来を読む力にも着目した方がよいといったことが書かれています。インテリジェンス機能の情報開示が求められるであろうといったことです。記事の内容はその通りと思いました。
非財務ということで最近、人的資本や無形資産の価値が注目されております。それは大切なことですが、インテリジェンス機能もそれと同等に重要かと思います。けど、総合商社やメガバンクなど優秀な人材が豊富な企業でない限り、普通の上場企業にはインテリジェンス機能を求めるのはなかなか難しいのも事実です。
「うちの会社にそんな機能はないよ」という企業がほとんどかと思います。大事な機能ですが、なかなか難しいですね。「うちの企画部ではマクロ経済指標の分析などもしているよ」ということを某中堅規模のメーカーの方が話をしていましたが、良く聞いたところ、単にシンクタンクのレポートや新聞報道の記事をコピペしているだけだったりしますので。
では、一方の機関投資家の方はどうでしょうか?インテリジェンス機能に特化して会話をしたことは私はありませんが、少なくとも、非財務情報を理解する力はまだまだの機関投資家も結構多いかなという印象を受けます。
ある機関投資家に「人的資本で重視することは何ですか?」と質問をしたところ、「従業員の年休取得率や育児休暇取得率の開示です」と回答する投資家も少なからずいます。全くもって本質からずれていますね。こちらも、この担当者は分かっていないだろうなと思って質問をするのですが、案の定そのとおりということで、がっかりすることもあります。深い会話に発展しません。企業の稼ぐ力をつけるには、企業と機関投資家の双方のレベル向上が必要になるかと思います。そのためには、機関投資家の企業の未来を読む力、非財務情報を読み解く力もつけていくことが必要になると思います。