中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

【株式投資】個人投資家の方は投資先企業の2023年3月期の業績予想の想定為替レートに注目しましょう

私は今年はウォーキングを日課とする目標を立て、本日から毎日1時間のウォーキングを開始しました。とは言え、平日はさすがに1時間は難しいので、帰宅の際に2つほど前の駅で降りて歩くなどして、少しでもウォーキングの時間を確保したいと思っています。人生100年時代を楽しく、有意義に過ごすには、何よりも自身と家族の健康が大前提かと思いますので(健康であれば何とかなる!)、無理のない範囲で自身の健康な体を維持するための取り組みをこの1年の目標としました。

さて、本日は株式投資の関係で為替レートについてごく簡単なお話をしたいと思います。1月5日の日経新聞の朝刊で次の記事がありました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0426J0U3A100C2000000/

これによれば、主要企業の2023年3月期の想定為替レートは130円台~140円台が多いということです。企業の決算説明会資料や決算短信を読んでいれば「まあこんなもんだろうな」と思う方は多いと思います。特に、上場企業に勤務して経理やIRに関与している方なら、百も承知のことかと思います。

年明けから円高が進んでいますが、円高は輸出型企業には収益にマイナス効果となりますね。一方、内需型企業(輸入型企業)の場合はどうでしょうか? 円高は利益の押上げというプラス効果になりますよね。

上場企業各社は2023年3月期決算の業績予想を公表していますが、この際に為替レートをいくらで設定しているかの情報が投資家には重要になります。円高が進むことで業績にプラス又はマイナスのいずれかの影響が出てきますので。個人投資家の方は、投資先企業の決算短信、決算説明会資料を見て業績予想の前提となる為替レートを把握することが大事です。決算説明会資料などを見ると、「為替影響▲XX億円(140円)」といったように予想の前提を記載している企業が多いかと思います。

ある中小型銘柄は、原材料を輸入している内需型企業ですが、為替レートを1ドル139円で業績予想を設定しています。このまま円高が進み、139円を大きく下回る場合には、業績が上振れする可能性が大ということになります。であれば「買い」ということになるかと思います。「そんなことは知っているよ」という個人投資家の方も多いかも知れませんが、もし、ご存じでない方がいれば投資先企業の決算レートをしっかりと確認することをお薦めします。