中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

今年のブログの主なテーマ ー こんな内容を中心に今年も情報発信していきます

新年も始まり、本日から仕事という方が世の中多いと思います。私は、本日は年休を取得しており(毎年、初日はやることもないので)、明日からお仕事です。昨年は円安の1年でしたが、今年は円高の1年になりそうな感じですね。円安効果で好業績を予想していた輸出型企業などは、円安効果が剥げ、今後は業績見直しの検討が必要という企業も出てくるかも知れませんね。本業で勝負が出来ない企業(=本業がさえず、円安効果に頼っている企業)は、今後も株価がぱっとしない状況が続くかも知れません。株価がさえないということは、買収リスク=大、アクティビストが出現するリスク=大ということですので、企業にとっては大きなリスクとなりますが、その企業に投資する一般投資家にとっては買収者やアクティビストの出現は株価上昇が期待できるチャンスとも言えます。企業としては、自社を応援してくれる中長期投資の機関投資家とのリレーション構築が重要になってきます。

さて、本日は新年のブログの初回ということで、今年のブログの主なテーマを備忘録の観点からも少し書き記したいと思います。大きく5点ほどをブログの大きなテーマとして考えています。

1点目は、物言う株主、アクティビストの動きとコーポレートガバナンスです。物言う株主は2023年は昨年以上に活発に日本企業に積極的な提案をすると思います。彼らの武器はコーポレートガバナンス・コードをはじめ、金融庁経産省コーポレートガバナンス改革での考えです。企業の経営トップや管理部門を総括するマネジメントの方は、ここ数年のコーポレートガバナンスの動向、それに対する資本市場関係者の視点を深く理解する必要があると思います。無知のままだととんでもない事態になるリスクがあります。今年は昨年以上にブログで、企業はどうすべきかという観点から情報を発信していきたいと思います。また、コーポレートガバナンス個人投資家の投資力向上に資するものと私は考えていますので、個人投資家の方にも理解して頂けるよう、分かりやすい内容の発信を心がけたいと思います。

2点目は、東証の市場区分の見直しの動き、経産省の買収防衛策の研究会の動きです。経産省の研究会はブログでも書いていますが、これはアクティビスト、企業双方にとって関心の高いテーマになると思います。また、東証市場区分の見直しは、PBR1倍を下回る企業にとっては重大な関心事かと思います。プライム市場でPBR1倍未満の企業は市場退出が求められる大きな方向にあると思いますので、物言う株主にとっても恰好の材料かと思います。今後の金融庁東証の動きは要注意かと思います。

3点目は、ESG投資全般の動向です。企業には「株式投資」ということが分かっていないESGおじさん・おばさんが予想外に多いなと感じています。特に製造業など金融とは無縁の会社の方にこの傾向が強いですね。何のために企業がESGに取り組んでいるか本質が全く理解できないまま、環境・社会課題、人的資本関係に一生懸命取り組んでいる方々です。失礼ながら、この方々は個人で株式投資をやったこともなければ、企業の財務数値も読めない方々が多いのかなと想像しています。ESGとはあくまで投資の範疇の話であることを理解して貰えるような情報を発信したいと思います。

4点目は、企業の経営指標の情報です。書籍での経営指標は形式的であったり、意外に実務で欲しい内容が書かれていなかったりします。個人投資家の方にも投資先企業の経営指標が理解して貰えるよう、分かりやすく平易な表現での発信をしていきたいと思います。

5点目は、個人投資家の個別株投資における企業との対話に役立つ情報です。私の場合、投資銘柄は少ないのですが、銘柄を厳選して1銘柄当たりにそれなりの額の株式投資をしているので、株価が下がると大きな含み損を抱えるため、常に投資先企業の1年以上先の見通しを気にしています。従い、投資先銘柄のIR部門には、必ず四半期決算の後に複数回、メールや電話で気になる点を細かく質問しています。今年は株主総会にも参加して質問をしたいと思っており、個人投資家として企業への投資、投資先企業とのIR部門とのやり取りで気づいた事項の中から、一般的な事項(=企業を特定することなく、あくまで汎用性のある内容に限定)についてブログで情報発信していきたいと思います。個人投資家も企業に積極的に質問をすべきと常日頃から考えていますので、そのお役に立てればと思います。

他にも色々と論点や記事にすべき項目も出てくるかも知れませんが、上記のような内容を中心にブログの他に、FACEBOOKページ(=ただいま学習中です)でも情報発信していきたいと思いますので、ご関心のある方は引き続き、記事を読んで頂ければ嬉しいです。また、何かお気づきの点や質問などもあれば、遠慮なくブログのお問い合わせ先やFACEBOOKページからお気軽にご連絡を頂ければと思います。