中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

コンサルを上手くハンドリングすることが大事です

今年最後の記事となりますが、12月24日の日経新聞に「コンサル依存社会の死角」というタイトルの次の記事がありました。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67121520T21C22A2EN8000/

一言で纏めると、コンサルに依存する社会は当事者の思考停止を招き、主体性を喪失させる可能性があり、企業は当事者意識をしっかり持つ必要があるといった内容です。個人的には興味深い内容で「その通り」と感じました。

仕事においてコンサルを使う企業は非常に多いと思います。会計コンサル、取締役会実効性評価等のガバナンスのコンサル、ITコンサル、法律事務所(弁護士)などの沢山のコンサルが存在します。そして、彼らコンサルに企業は、決して安くないお金を払っています。

問題は、企業の担当者はコンサルにカモにされていないでしょうか?ということです。私のまわりを見ていて思うのは、コンサルの窓口の企業の担当者が結構無知で、コンサルに言われるがままになっているケースが多いということです。つまり、コンサルに上手く利用されているということです。コンサルが右と言えば右、左と言えば左を向いている企業の担当者は、世の中結構多いのではないでしょうか。

しかし、それではいけません。コンサルをハンドリングするのが企業の担当者の役目です。一方、ハンドリングされる側のコンサルはプロですので、そのプロをどうハンドリングすれば良いのでしょうか?

それは、企業の実務担当者が高い理論武装をすることが必須になります。勿論、細かく全てを理論武装せよということではないです。それが出来たらコンサルは不要になってしまいます。ある案件を依頼するのであれば、その案件の本質の部分について十分に理解しておくことが必要です。これが出来ないとコンサルに言われるがままになってしまいます。コンサルに求められるがままに資料を集めたり、社内の人のスケジュール調整をするなどの雑務でバタバタして、終わってしまうということです。

このように単なる作業員の役割しか出来ず、脳に汗をかく能力のない人物を企業の窓口担当者にそえるとコンサルの絶好のカモです。企業としては、コンサルにカモにされないようにするためにも、十分な知識と実務経験を有する方を窓口にすることが大事です。

さて、年内最後の記事になりましたが、この1年間、ブログをご覧頂いた方には心から御礼申し上げます。拙い文章で、時々、「あれっ?」と思うような内容もあったかも知れませんが、どうかご容赦下さい。年明けも実務に有用な情報を定期的にブログで更新して行く予定です。フェイスブックページも作成しましたので、まだ記事の投稿等が良く分からず、ネットを見て学習中の段階ですが、そちらでもブログ記事をリンクさせていきたいと思っています。来年も引き続きブログをご覧頂ければ幸いです。