中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

東洋建設が株主総会専用サイトを開設

東洋建設が6月3日に株主総会専用サイトを公表しました。

https://www.toyo-const.co.jp/topics/shareholdersnews

その中で6月3日付けのYamauchi-No. 10 Family Officeとのやりとりの書簡も次のとおり掲載されています。

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/06/20220603.pdf

長いので全部は読めていませんが、東洋建設による有事導入型の買収防衛策の導入に大変遺憾である旨も記載されていますね。東洋建設は6月24日の定時株主総会で取締役会決議で導入した買収防衛策の株主の賛同を求める予定です。株主総会の決議要件はどうするのでしょうか?

東京機械とアジア開発キャピタルの攻防では、MOM要件で決議されています。けど、東京機械のケースでは、市場で急速に株式の買い集めが行われたことから特別に認められたのだと思いますので、常に大量株式保有者の議決権が除外されることが許されるものではないとは思います。

Yamauchi-No. 10 Family Officeの保有議決権を含めても普通決議で可決できるなら東洋建設は何も心配は必要ないのかも知れませんが、票読みの結果、否決される可能性が高い場合に、MOM要件での決議を考える可能性も出てくるのかも知れませんね。前回の東洋建設に関する記事を再掲いたします。