中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

株価の割安性を判断する指標 ー PEGレシオ

本日は保有株式銘柄の期末決算と業績予想について、あらためてエクセル表の整理をしていました。FY21の財務状況から各種株式指標の整理などをして、今後の保有の是非の検討です。特に各銘柄ともに定時株主総会が近付いているので、今後の事業運営についての疑問事項を各社のIR部門に問い合わせをすべく分析作業をしました。

本当は株主総会に出たいのですが、仕事を休んでまで参加するわけにも行かず、そのため、保有先のIR部門には「総会で質問することに代えて質問させて頂きます。満足な回答が得られない場合には総会に出席して質問したいと考えているのですが・・」といったことでメールで質問をすると、面倒な株主が総会に来るのを嫌がる会社の総会担当者も多いので、総会に出ずともそこそこ満足できる回答が期待できるように思います。

さて、前置きが長くなりましたが、株式の割安性の指標を1つ紹介します。PEGレシオです。実は名称だけは前から知っていたのですが、あまり良く分かっていませんでしたが、最近、PERの他にこの指標を使用することにしています。

PEGレシオ=予想PER÷利益成長率(又は売上高成長率)です。

1倍を下回ると割安とされています。要するにPER(この場合、計算式の分母は予想EPSです)が高くとも、利益又は売上高の成長率が高いのであれば、必ずしも割高ではないということですね。3年ほど前の日経新聞にも分かり易い記事が次のとおり掲載されていました