中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

東洋建設が総会検査役の選任を申立て

来月6月に開催する上場企業各社の定時株主総会のポイントは何でしょうか?私は個人株主対応かなと思います。この2年間、コロナ禍でサラリーマンのテレワークが増え、株価が下がったこともあり、個人株主が増えた企業も多いと思います。昨年まではコロナを理由に可能な限り総会への来場を控えることを求める企業も多かったかと思いますが、今年はこのようなアナウンスも少ないと思います。とすると、久しぶりに総会に参加して、社長や経営陣に色々と質問をしたいという個人株主も増えるように思います。

さて、事前警告型の買収防衛策の導入を決議した東洋建設ですが、本日、次のとおり総会検査役の選任申立てを公表しました。

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/20220525-1.pdf

6月の定時株主総会で買収防衛策について総会に諮りますが、後日、TOBをしかけている任天堂創業家との間で総会決議が適正に行われたかの争いに発展した場合に、総会決議の適法性を明らかにすることが狙いかと思います。