本日は、日本・米国・欧州・中国のマクロ経済指標の整理をする予定です。社内で毎月の定期的な業務なのですが、果たしてこの統計値で良いのかと考え直し、メンバーとともに再度、マクロ指標の意義と社内で展開する必要性の高いものはどれかなどの整理に一日時間をかける予定です。
さて、昨日の日経新聞にも記事がありましたが、投資ファンドから富士ソフトは株主提案を受けて、取締役会は次のとおり反対意見を公表しているところです。
ニュース(20220301)|株主提案等に対する当社取締役会意見に関する補足説明 | 富士ソフト株式会社
要するに、株主からは社外取締役の選任を受けているようですね。となると当然ながら、議決権行使助言会社が株主提案に対して賛否のいずれの推奨をしているのかが気になりますが、ISSは賛成推奨をしたようですね。
ISSは、富士ソフトが同業他社と比較して営業成績が低く、ROEやROICが低迷している要因は不動産への多額の投資にあり、株主提案の社外取締役を2名追加することが、資本配分を最適化させ、今後当社が進むべき道を決定することに役立つとの理由から、本株主提案に対して賛成推奨をしたようです。それに対して、富士ソフトは3月2日に反論を次のとおり公表しています。
ニュース(20220301)|議決権行使助言会社(ISS)のレポートに対する当社の見解につい | 富士ソフト株式会社
詳細は読めていませんが、この事例の分析は大事と思います。社外取の選任の株主提案は他社でも頻繁に今後起こることであり、外国人株主比率の高い上場企業各社は、ISSが賛成推奨した理由、特に取締役の株主提案はしっかり分析した方がよいと思います。でないと、自社に株主提案があった時に議決権行使助言会社が株主提案に賛成して社内は大混乱という事態に発展することになります。