中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

【貿易収支】2022年1月は2.1兆円の赤字で6ヵ月連続赤字

財務省が2月17日に2022年1月の貿易収支を公表しましたが、2.1兆円の赤字で6ヵ月連続となったようです。

https://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2022_01.pdf

各種新聞報道等によれば、赤字額が2兆円を超えるのは8年ぶりのようですね。当然のことながら、石油などの価格高騰が輸入額の増加の要因になっています。ある証券会社のエコミストによれば、貿易赤字は2022年前半まで続く可能性があるという意見もあるようです。

日本企業は原材料価格の高騰等の売価転嫁が上手く出来ていないことが要因かと思います。日本企業が輸出価格の転嫁ができないということは、日本企業は製品の差別化が出来ておらず、価格競争をしているのが理由の1つと良く言われます。そのためには無形資産等への投資を充実させて、欧米企業に負けない製品差別化をする必要があるというのが経済産業省(役所)の最近の動きですね。

けど、役所やコーポレートガバナンスを得意に語っているどこかの大学の教授などはビジネスの経験がないので、そんな彼らに「製品差別化をしなさい」と言われても、大きなお世話だよというのが企業サイドの意見かと思います。

先日、無形資産投資に関するガイドラインをたしか経済産業省が公表しましたが、これなど分量はかなり多いのですが、どう使えばよいのでしょうか。私はこの分量と細かい文字の羅列を見て、読む気が失せました。このガイドラインを真剣に読む企業はどの程度いるのでしょうかね。