中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

オーケーが関西スーパーに対する今後の方針を公表

関西スーパーマーケットの臨時株主総会で承認された経営統合案をめぐり、議決権の賛否集計に問題があったとして、オーケーは手続きの差し止めを申し立てているところですが、11月17日にオーケーは今後の方針を次のとおり公表しました。

株式交換の差止めの仮処分の申立ての結果判明後の弊社方針について

内容としては、「最終的に本件申立てが認められ、本株式交換が中止された場合、実質的に本経営統合が撤回された場合と同等の状況となりますので、関西スーパー様に対して再度、上場来最高値である一株当たり2 ,250 円による非公開化(完全子会社化)を目的とした公開買付けのご提案を行う方針」とあります。

一方で、差し止めが認められなかった場合には、保有する関西スーパーの8%の株を売却するようですね。アクティビストであれば、数パーセントの株式を保有して、取締役候補者の提案、増配・自社株買いなどの色々な株主提案をするのですが、オーケーは経営統合が狙いですので、経営統合が出来ない以上は、株式を保有する意義がないので売却するということですね。