コーポレートガバナンス、株式投資、企業価値、IRなどに関する投資家目線での実務ニュース ー 強い意志のある投資を目指して

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東京機械製作所と投資ファンドの攻防(第33回) ー グラスルイスも賛成推奨はしたようですが・・・

先日、議決権行使助言会社のグラスルイスは東京機械の買収防衛策議案に反対しているのかも知れませんと書きましたが、グラスルイスもISSと同じように賛成推奨をしたようです。

https://www.tks-net.co.jp/corporate/wp-content/uploads/2021/10/6cfd041826da143b51b5726d229dfe06.pdf

次のような記載があります。

賛成推奨レポートにおいて、グラスルイス社が、アジア開発キャピタル東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定されるとともに違約金を徴求されている事実等を指摘した上で、自社の状況の正常化の途上であるにも拘わらず、アジア開発キャピタルが、十分な戦略的・財務的計画を示さず、経営体制や取締役構成の変更の可能性についても明確にせず、さらには当社一般株主へのプレミアムも提示しないまま、当社の支配権を取得しようとすることに大きな懸念を有していること等を賛成推奨理由として挙げていることにつきましては、一般の株主の皆様にも有益な情報と思われることから、本プレスリリースを通じて広くお伝え申し上げる次第です。 

グラスルイスはアジア開発キャピタルから意見聴取をしたのでしょうかね。ISSと同じく東京機械の言い分だけを聞いて賛成推奨をしたのでしょうか。もし、そうだとすると問題です。

東京機械は「ISSと社及びグラスルイス社という議決権行使助言会社の世界最大手2社から、本承認議案について「賛成推奨」がなされたこととなります」と記載していますが、「世界最大手2社」といってもこの2社しかそもそもこの世界には存在しないと思うのですが、いつもながら誇張した表現が多いですね。もう少しプレスリリースの文章に品格を持たせた方がよいと思います。