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西松建設が自社株をTOB ー 投資ファンドのシティインデックスが応募

西松建設について昨日の記事でシティインデックスイレブンスが25%の株式を取得しており、「幻の議案」が復活するか否かについて記載しましたが、西松建設は昨日、次のとおり自社株のTOBを公表しました。

https://www.nishimatsu.co.jp/assets/upload/ir_news/1632209585_027181700.pdf

発行済株式数の26.98%にあたる約1500万株を上限とし、1株あたり3626円となります。シティインデックスイレブンスはその保有する1389万株全株をTOBに応募する契約を西松建設と結んだようです。経緯について、次の記述があります。

当社は、村上氏らの意見も株主の意見として参考にしつつ、経営戦略及び資本政策を立案及び遂行してまいりました。しかしながら、当社が 2021年6月2日に公表した「第 84 期定時株主総会招集ご通知」の第6号議案「特定株主グループによる株式買増しの中止等要請に関する株主意思確認の件」及び当社のホームページで公表している「株式会社シティインデックスイレブンスとの対話(当社の持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向けた建設的な対話)」にも記載のとおり、開発・不動産事業を始めとした当社の経営方針に対して、当社と村上氏らとの間で、不動産売却金額、売却の期間等の見解が大きく異なる点が少なからず存在しており、その後も書簡やメールのほか、面談により 2021 年6月上旬から 2021 年7月下旬まで引き続き対話を重ねたものの、当社と村上氏らとの間で見解についての相違を解消することはありませんでした。そのため、2021年7月下旬、当社は、当社が 2018 年5月10 日に公表した長期ビジョンである「西松-Vision2027」(以下「西松-Vision2027」といいます。)及び「中期経営計画 2023」の下、当社が持続的成長の維持と中長期的な企業価値向上に向けた施策を円滑に推進していくためには、シティインデックスイレブンスらが、その所有する当社普通株式を売却した上で、当社における経営戦略及び資本政策の立案及び遂行の円滑化により、当社における機動的かつ安定的な事業運営の実現を図ること、並びに異業種のパートナー企業との協業による企業価値の向上を始めとした「中期経営計画 2023」における各施策を着実に遂行することが必要であるとの考えに至りました。  そして、当社は、シティインデックスイレブンスらがその所有する当社普通株式を売却するにあたっては、「西松-Vision2027」及び「中期経営計画2023」に掲げる経営戦略も踏まえ、当社の持続的成長の維持と中長期的な企業価値向上の観点から、様々な選択肢を検討してまいりました。その結果、2021年8月中旬、当社は、「中期経営計画 2023」において3年間で200 億円以上の自己株式の取得を目標としていることを踏まえ、シティインデックスイレブンスらが所有する当社普通株式を当社が自己株式として取得することを、当社の持続的成長の維持と中長期的な企業価値向上の観点からの一つの適切な選択肢として、検討を進めることといたしました。 

シティ社側に退場して頂くための自社株取得ですね。シティ社側の西松建設の株式の取得価額も計算すればおおよその数値は分かるのだと思いますが、シティ社は大儲けだと思います。