中長期的な企業価値向上のためのコーポレートガバナンス・アドバイザー / 長期での中小型株の割安株投資情報

最近のコーポレートガバナンスと資本市場の動向を踏まえ、上場企業実務の視点から中長期での企業価値向上に役立つ情報分析・発信をしていきます。個人投資家のコーポレートガバナンス力の向上による「意思のある投資」に役立つ情報発信もしています。また長期での割安株投資の情報も

東京ソワールが臨時株主総会の議案を決定

フリージアマクロスに13%程度の株式を保有されている東京ソワールですが、7月9日に臨時株主総会の議案を公表しました。

https://www.soir.co.jp/wp-content/themes/tokyo_soir/pdf.php?postid=22594

議案は次の4つですね。

第1号議案 フリージアマクロス株式会社及びその関係者による大規模買付行為等の対応策(買収防衛策)導入及び継続の件
第2号議案 新株予約権の無償割当ての件
第3号議案 フリージアマクロス社が当社の買収防衛策に違反して、大規模買付行為等を行った場合において、当社の取締役会が、当社の独立委員会から対抗措置の発動の勧告を受けた場合、買収防衛策上の対抗措置の発動を行うことを承認する件
第4号議案 フリージアマクロス社に買収防衛策の廃止に関する議案のための臨時株主総会を招集請求しないことを要請する件

第1号議案の説明の中で「本臨時株主総会において、本プランの導入に関して、株主の皆様からご承認をいただけない場合にあっては、当社取締役会は本プランを直ちに廃止いたします。」と記載されています。富士興産と同じパターンですね。

日本アジアグループと旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスとの攻防では、東京高裁は、株主の承認プロセスがなかったことを差し止めの主たる理由にしているようですが、これを意識しての設計かと思います。フリージアの表立った動きはまだありませんが、今後の動きを注視したいと思います。